「やり直しならお金払って」「御社都合で減額しないで」言いづらい本音を代弁するハンコ「言いづら印」。中小企業やフリーランスの“最終兵器”に

    岡田商会は2月6日、自社オンラインショップ「TYPO」にて、下請け企業の言いづらい本音を遠回しに表現したハンコ「言いづら印」を発売。11種類のハンコで不当な要求に“判抗”できるほか、デジタルデータ版やLINEスタンプ版も用意されています。

    印鑑の製造やネット通販を手掛ける岡田商会は2月6日、自社オンラインショップ「TYPO」にて、下請け企業の言いづらい本音を遠回しに表現したハンコ「言いづら印」を発売しました

    「言いづら印」は、「一人でも多くの方に下請けいじめの問題や、下請法での禁止行為のことを知ってほしい」という思いから誕生したハンコ。

    「御社都合で減額しないで」「やり直しならお金払って」など全11種類がラインナップされており、社判の代わりに使用することで下請け企業の「言えない本音」を遠回し(?)に伝えることができます。

    本音を代弁するハンコ「言いづら印」

    言いづら印

    ラインナップは次の通り。同デザインのデジタルデータ版やLINEスタンプ版(120円)も同時に発売されています。

    ・御社都合で受領拒否しないで
    ・期日までに支払って
    ・御社都合で減額しないで
    ・不当な返品やめて
    ・そんなに安く出来ません
    ・押し売りはやめて
    ・それ報復措置ですよね
    ・支払いは納品後にさせて
    ・割引困難な手形はやめて
    ・その仕事はやりません
    ・やり直しならお金払って

    言いづら印
    言いづら印
    言いづら印

    「言いづら印」の価格は3500円。素材にはブラックな関係性を表現するため、全面が黒い黒水牛が使用されました。

    言いづら印

    「買いたたき」や「理不尽な返品」など、発注側が優越的な地位を利用して受注側に不当な要求をする「下請けいじめ」。

    近年さまざまな業界で大きな問題となっており、下請け企業は報復行為を恐れて本音が言えず、泣き寝入りしているという現状が多く存在しています。

    共同開発には「いけずステッカー」などの個性的な企画を発信する、ない株式会社が参加。監修には働き方改革総合研究所が担当しています。

    LINEスタンプ版

    「言いづら印」LINEスタンプ版

    ない株式会社の代表を務める岡シャニカマさんは「言いづら印」に関して以下のようにコメントしています。

    「実際に使うのはちょっと……という方も多いと思います」

    「ただ、この商品は『直接なんて言えない』と『このままじゃいけない』という2つの感情に板挟みになった人の“最終兵器”になり得ると考えています」 

    「これまでは『直接伝える』『伝えない』という2つの選択肢しかありませんでしたが、新たに『伝わるかわからないけど伝えてみる』というグレーな選択肢が増えたことで、中小企業やフリーランスの背中を押すことができれば幸いです」