アマゾン川上流で記録的な規模の森林火災が起きた。周囲の住民や生態系に影響を及ぼしている。
この森林火災の影響は近隣に止まらず、現場から2500km以上離れたサンパウロ市が煙に覆われ、日中にも関わらず暗闇に包まれた。
NOAA(アメリカ海洋大気庁)によると「アマゾンの熱帯雨林は湿気の多い気候の影響もあり比較的燃えにくい性質を持っている」。だが、「森林火災は干ばつと人間の活動が組み合わさることで引き起こされている」。これらの背景にあるのは森林伐採の増加だ。
アマゾンは「地球の肺」とも呼ばれる。それほどまでに広大な森林において発生した今回の大規模火災を無視することはできない。どれだけアマゾンが重要な役割を果たしているのか、以下がその証明だ。
1. 『ナショナルジオグラフィック』によると、地球上の酸素の20%はアマゾンで作られている。
2. WWF(世界自然基金)をはじめとする機関は、こうした森林が二酸化炭素の溜まり場となることを危惧している。木がなくなり、サバンナへと変化することによって二酸化炭素を吸収する場所ではなく、それらを生み出す場所へと変わる可能性がある。
5. 熱帯雨林には「世界の植物と動物の半分」が生息していると見られているほか、まだ発見されていない種も多く存在しているとされている。アマゾンは4万種の植物と1300種の鳥、そして3000種の魚、430種の哺乳類と250万種の虫たちの故郷だ。
6. バナナや柑橘類、キャッサバ、アボカド、カシューナッツ、バニラ、砂糖、コーヒーそして茶葉など多くの食用種の原産地となっている。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:千葉雄登