暗いところや夜に見えにくくなってしまう夜盲症。
そんな症状に悩んでいた方による、区への感謝をつづった投稿に「ありがたすぎる」「素晴らしい」といった共感と4.8万件以上の“いいね”が寄せられました。
恐る恐る階段を降りていたという投稿者
緑内障により、夜や暗いところで見えにくくなってしまう夜盲の症状に悩まされているという光輝さん(@koukiwf)。
特に同色で統一された階段などはステップの切れ目がわかりにくく、恐る恐る足の感覚だけで判断していたそうです。
そこで光輝さんは“ダメ元”で区の問い合わせから「見やすいマーカー追加してくれませんか?」と嘆願。それから数カ月たったある日、階段のステップにとても見やすい色のマーカーが貼ってあるのに気付きました。
「もう見えやすいのなんの」と喜んだ光輝さん、その後区の問い合わせからお礼のメッセージも送ったそうです。
投稿には「こういう素晴らしい仕事が取り上げられるべき」といったコメントが寄せられました
一連の投稿には、
「区の対応も素晴らしいし、日ごろの不便の声を区政に届けて改善後にお礼の連絡をするのも素晴らしい」
「登場人物全員がいい人」
「こういう素晴らしい仕事が行われている事も、もっと取り上げられるべき」
と、投稿者の行動や区の対応を称賛するコメントが多く寄せられていました。
また、目が不自由な方からの「光輝さんのように声を上げてくれる人がいるとありがたい」といったコメントもありました。
BuzzFeedは光輝さんにお話を聞きました
――マーカーが追加される以前、階段を上り下りしていて怖かったり、あるいは危険な思いをされたりしたことはありましたか。
雨が降っていて暗い中、段差の際が見えず、手すりに捕まって足の先だけ伸ばして段差を確認しながら一段一段慎重に降りたことがありました。あのときは本当に恐怖でしたし、「階段が下りられなく日が来るなんて」と情けなかったです。
――マーカーが追加されたのに気付いたとき、どのようなお気持ちでしたか。
うれしかったのもありますが、それ以上に驚きました。ダメ元で送った要望で、通るなんて思いもしなかったので。
――改善後のマーカーはどのようなものでしたか?
灰色の階段だったのですが、ステップの先端に黒く四角いマーカーが等間隔で敷かれていました。細かくキラキラ反射するもので、表面がザラザラして足で触ってもわかりやすいものになっています。
――「見えやすいのなんの」と書かれていましたが、改善前と比べてどれくらい感じ方が変わりましたか。
段差の一段一段がひと目で分かるようになりました。 灰色の階段の中に黒があんなに目立っていてくれて、本当に階段を使うのが楽になりました。
――お礼の問い合わせも送られたとのことでしたが、その後区側から反応などはありましたか。
区からの連絡は今のところありません。だからこそせめてツイート、ポストだけはしようと投稿した次第です。
――ツイートへの反響で、特に印象深かったものはありましたか。
「緑内障を治せばマーカーは要らないのでは?」という指摘が数件ありました。緑内障は治療しても症状の進行を止めるだけで治すことはできず、一度視神経が障害されるとその部分は二度と見えなくなるので、緑内障は恐ろしいものと周知されればいいなと思います。
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同じような悩みを抱えていた方にとっても、こういった改善はとってもうれしいものだったと思います。
不便を感じている方が声を上げたときに、それを解決できる自治体というのはとても心強いですね。