子役で稼いだお金を使い込まれ、母親相手に訴訟も… 。大金を失った人気子役たちが告白

あの有名兄弟も…？

1. 映画『オズの魔法使』のジュディ・ガーランド

MGM / Everett Collection

16歳で、ミュージカル映画『オズの魔法使』のドロシーを演じたジュディ・ガーランド。子役としての成功とは裏腹に、のちにお金に苦労することとなった。

1966年、ジュディはエージェントと関係を断つが、彼らが資金を不当に管理し、多額のお金を横領していたと知る。ジュディはアメリカ合衆国内国歳入庁（＝日本でいう国税庁にあたる機関）におよそ50万ドルを支払うことになったという。

2. ドラマ『スイート・ライフ』のコール・スプラウス

Columbia Pictures /  Everett Collection

コールはポッドキャスト番組のインタビューで、彼と兄ディランは「キャリアの一番最初の時期に得た収入はすべて失った」と語った。

この収入というのは、映画『ビッグ・ダディ』、ドラマ『フレンズ』での出演などで得た収入のことだ。コールは自身の母親について「経済的に最も無責任な女性だった」と話している。

スプラウス兄弟（左：コール、右：ディラン）

Jeffrey Mayer / WireImage

3. 映画『コンタクト』のジェナ・マローン

Columbia Pictures / Everett Collection

ジェナは映画『コンタクト』や『グッドナイト・ムーン』などで子役として活躍した。

1999年、ジェナが稼いだお金の管理をせずに100万ドル以上を浪費したとして母親を訴えた。母親が適切な資金管理を怠った結果、2万ドルの税金が滞納状態に。ジェナの大学進学のための資金も使い果たされていたという。

4. チャップリン主演の映画『キッド』に出演したジャッキー・クーガン

First National / Everett Collection

父親の死後、自分が子役として稼いだ収入がまったく残っていないことに気づき、ジャッキーは母親と元マネージャーを訴えた。

この訴訟がきっかけで、カリフォルニア州では子役を保護するための「クーガン法」が制定された。現在、同州法によって、子役の収入の一部は別口座に残すことが義務付けられている。

5. 映画『スーパークロス』のアーロン・カーター

Amanda Edwards / Redferns / Getty Images

アーロン・カーターは子役スターとして活躍し、兄のニックは「バックストリート・ボーイズ」のメンバーである。

両親による資産管理はうまく出来ておらず、18歳になった時点で400万ドル分の税金が滞納状態に。アーロンは2013年に自己破産申請をすることとなった。

前述のクーガン法によって、彼の両親には、子どもの収入の15%を、18歳になった時点で使用できるようになる口座に残しておく義務が生じていたはずだった。しかしながら、本来なら少なくとも2000万ドルあるはずが、彼には200万ドルしか残されていなかったと、アーロン自身が説明している。

6. シャーリー・テンプル

20th Century Fox / Everett Collection

The Atlanticによれば、シャーリーは1934年、当時6歳にしてフォックス・フィルムとの契約を結び、週に1000ドルを稼いでいたという。

しかしながら、彼女が17歳になる頃には、貯金の多くはなくなってしまう。

当初およそ300万ドルほどあった貯金は、父親の資産管理ミスによって、4万4000ドルほどしか残っていなかったという。

7. 映画『スタンド・バイ・ミー』のコリー・フェルドマン

Warner Bros / Everett Collection

コリーは自伝で、15歳で両親との離縁を申請した際に、子役として稼いだ100万ドルが彼らに取られていたことを知ったと明らかにしている。

「私は基本的に奴隷のような子どもでした。3歳で働き始めましたが、それは自分の意志ではありませんでした」

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳：大久保 拓哉