「HPVワクチン」ってよく聞くけれど、どんな病気を防ぐワクチンなのでしょう?
サッコ先生(産婦人科医の高橋幸子先生)に聞いてみましょう。
6つのがんと性器にできるイボを防ぐワクチン
🐼:HPVワクチンってどんな病気を防ぐのですか?
サッコ先生:HPVワクチンは、子宮頸がんなど6つのがんと「尖圭(せんけい)コンジローマ」という病気を防ぎます。「尖圭コンジローマ」は性器にイボのようなものがモコモコとできます。
【HPVワクチンが防ぐ病気】
- 子宮頸がん
- 肛門がん
- 中咽頭(ちゅういんとう)がん
- 陰茎がん
- 外陰がん
- 腟がん
- 尖圭コンジローマ
子宮頸がんの他に、のどにできる中咽頭がん、肛門がん、陰茎がんなど男性にできるがんも防ぐので、世界では男の子も無料でうたれているワクチンです。
こうした病気の原因になるウイルスは、セックスや手や口で性器に触れる性的な触れ合いで感染します。その感染を防ぐワクチンだから、性的な行為を始める前にうつのが効果的です。
半年間で3回うつ必要
🐼:どうやってうつのですか?
サッコ先生:小学校6年から高校1年の女子は、無料でうてますよ。また、今は1997年度生まれ以降のうちそびれた人も2025年3月までは無料でうてます。
住民票のある自治体からお知らせが来たら、うつのを担当している近くの病院やクリニックを予約してください。間隔を空けて、半年間で3回うつことが必要です。
がんを防ぐ効果は70% 検診も受けてね
🐼:このワクチンをうつと、どのぐらいがんを防げるのですか?
サッコ先生:子宮頸がんであれば、今、無料でうてる2種類のワクチンだと65〜70%防げます。もう一つ、その二つより効果が高いけれど、10万円近く自分で払ってうたなければいけない「9価ワクチン」は90%防げると言われています。
いずれにしても、100%がんを防げるわけではないので、ワクチンをうつとともに、女子は20歳になったら2年に1回、子宮頸がん検診も受けてくださいね。
大人になるにつれて誰もが経験する、からだとこころの変化。初めての出来事にびっくりしたり、不安を感じたりしたときは、探検隊の仲間と一緒にこたえを探しに行こう!「生理ってなに?」「ナプキンってどう使えばいいの?」など、“はじめの一歩“を助ける様々な情報をまとめています。