子宮頸がんなど6つのがんを防ぐHPVワクチン。
子宮頸がんってどんな病気なのでしょうか?
サッコ先生(産婦人科医の高橋幸子先生)に聞いてみましょう。
子宮の出口にできるがん 早く見つけないと子宮を取る必要も
🐼:HPVワクチンが防ぐ子宮頸がんってどんながんなのですか?
サッコ先生:子宮の出口の部分にできるがんです。性行為によるウイルスの感染で起こることがわかっています。
進行すると出血などが起こり、気がつくことがありますが、そこまで進む前に気がついた方が良いので、特に症状がなくても20歳になったら性行為の経験がある人は2年に1回子宮頸がん検診を受けます。
早期発見、早期治療で悪い部分だけを取れば、子宮の本体を残すことができます。でも、気がつくのが遅くなると、子宮ごと取ることになったり、命にかかわったりする病気です。
日本では1年間で新たに1万1000人の女性が子宮頸がんにかかり、約2900人が亡くなっています。
治療して治ったとしても、赤ちゃんを自分で産むという選択肢が無くなる可能性もある病気なんですね。
若い人もかかるけど、ワクチンで予防もできるがん
🐼:でも私たちみたいに若い人には関係ないですよね?
サッコ先生:子宮頸がんが一番多い年齢は40代で、20代から増え始めます。ちょうど子育てしている時期で、小さい子どもを残して亡くなることも多いので、「マザーキラー(母親殺し)」とも呼ばれるがんなんですよ。
そして、ワクチンで防ぐことができて、がんの中でも特別ながんなので、予防に力を入れているのです。
若い人も無関係ではないので、ワクチンと検診でしっかり予防してくださいね。
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