「文化を愛するように、人も愛していたら…」アジア人差別に対し、大坂なおみ選手が人々に呼びかけ
「考えてみて。ある文化から生まれたもので利益を得て楽しんだ後、それらを生み出した人種を攻撃、軽視していることを」
アメリカで、アジア人差別に抗議する声が広がっています。

Xinhua News Agency / Getty Images
カリフォルニア州立大学サンバーナディーノ校のヘイト・過激主義研究センターが発表したデータによると、アジア系に対するヘイトクライムは、2019年の49件から、2020年の122件まで2.5倍近くに急増しました。
その背景には、中国が発端となった新型コロナウイルスの世界的大流行があると見られています。
テニスの大坂なおみ選手は、アジア人差別に対してツイッターやインスタグラムで声をあげています。
Naomi Osaka/ Instagram: @naomiosaka
「人々がタピオカやアニメ、餅、お寿司、抹茶を愛するように、アジア人も愛していたら…。考えてみて。ある文化から生まれたもので利益を得て楽しんだ後、それらを生み出した人種を攻撃、軽視していることを」
If people loved Asian people as much as they love bubble tea, anime, mochi, sushi, matcha etc... Imagine profiting/enjoying things that come from a culture and then attacking/diminishing the ethnic group that created it.
大坂選手のツイートは1.1万回以上リツイートされ、5万以上のいいねがついています。
Naomi Osaka/ Instagram: @naomiosaka
また、大坂選手は自身のツイートをインスタグラムにも投稿し、このように語りました。
「これ(ストップ・アジアン・ヘイト:アジア人差別をやめろ)がハッシュタグやスローガンにならなきゃいけないこと自体が、本当に悲しい。常識になるべきなのに、今この世界では、常識は非常識みたい」
Naomi Osaka/ Instagram: @naomiosaka
プロテニスツアーを運営するATPとWTAも、アジア人差別に対する声明を発表しています。
instagram.com
動画内では大坂なおみ選手に加え、錦織圭選手や西岡良仁選手、他にも多くのアジア系プロテニス選手が声をあげています。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:吉谷麟