大人になるにつれて誰もが経験する、こころとからだの変化。
性に関する不安や疑問は一人で抱え込まずに、からここ探検隊のみんなと考えてみよう!
夏休みにお泊まりやデートをして、初体験をするからここ世代もいるかもしれません。
そこで今回は、初体験のタイミングについて一緒に考えてみましょう。
初体験はいつだった?いつまでに体験したかった?どんなタイミングが良い?
20歳前後のからここ探検隊のみんなに聞いてみました。
高校生のとき
🐼(司会):初体験ってどんなタイミングが良いか、いつまでに経験したかったか教えてください。話してもいいよという人は自分がいつ初体験したか、そして本当はいつ頃したかったか、早すぎた・遅すぎたとかについても、ぶっちゃけて話してもらえたら嬉しいです。
ツバサ:自分が最初に体験したのは、高1の時でした。自分の中では別に早すぎたとも思ってないし、遅すぎたとも思ってません。
ある程度長くお付き合いした人がいて、お互いにこれから先何が起こるのかとか、どういう危険性があるのかっていうのを、ある程度理解してたから、まあ大丈夫かな…っていう感じで初体験を終えましたね。
レイナ:私も別に、早すぎたとか遅すぎたとか思ってないんですけど、個人的に初めての時は、ピルを飲み始めてからやりたかったんですよ。でも相手の熱意とかに負けちゃったみたいなところがあって(笑)
🐼(司会):付き合ってた人と?
レイナ:そうです。その時付き合ってた人と。なので、ピルを飲まないでもできる最低限の予防策については、ちゃんと「こういうのはこうするんだよ」って相手に動画を見せて。
全員:笑。すごい、協力してる(笑)
🐼(司会):「こういう風にするんだよ」っていうのは、何をどういう風に伝えたんですか?
レイナ:助産師のシオリーヌさんのYouTube動画が結構わかりやすいなって思ってみてたので、それを一から順に見せて「これはこうだよ」ってやりました(笑)
🐼(司会):コンドームの付け方とかそういう動画ですか?
レイナ:そうですそうです!避妊法とか、こういう危険性があるんだよとか。
全員:ちゃんとしてる…。
モカ:私は高3の時に、その時付き合ってた人と。早かったとも遅かったとも思ってないし、PMSでずっとピルも飲んでたので、そこも特に…。避妊のために飲んでたわけじゃないんですけど、まあそれにも使えるしと思って。だからタイミングは良かったと思ってます。
タツヤ:僕は恋愛対象は男女問わないんですけど、最初は男性の方として。それが高3くらいの時期だったんです。別に僕もタイミング的には悪いとも思ってないし、特別良いとかも思ってないというか、なんでもない時期って感じだった。
相手も自分より年上だったし、まあ知識はあるだろうなって感じだったので、特にタイミングに、感想はないかなっていう感じ。
🐼(司会):みんな結構早すぎた遅すぎたっていうのはない感じなのね。
大学生のとき
エリ:私は大学1年生のとき。高1くらいから彼氏はいたんですけど、子宮頸がんを防ぐHPVワクチン打ってからがよくて、ずっと断ってた。ピルは高3から飲んでたんでたので、ワクチンを打って、満を辞して(笑)打ち終わるまでは解禁しないか、それかお前が打てって言いました(笑)
全員:すげえー!偉すぎる…。
リコ:私は大1でした。高2から付き合ってる彼氏がいたんですけど、高3は受験期だから、そもそもデートもしてないしで全然タイミングはなくて(笑)。それで受かってから何回かデートして、大1の最後らへんにしました。
私は良いタイミングだったなーって思います。なんも後悔もしてないし、私は絶対好きな人としたいって思ってたから、彼氏とできて良かったとは思います。
中学生のとき
キサリ:性に関する知識を身につけてからってよりかは、かなり見切り発車だったっていうか。初体験自体は中学2年生とか、そのぐらいだったんですけど。
全員:早い…。
キサリ:なんせ、知識も追いついてないもんですから、経験と、それによって起きるシチュエーションから、後追いで学んでく形でした。なのでみなさんすごいなーと思いますね。
全員:笑。
🐼(司会):相手は同級生ですか?
キサリ:同級生ですね。なんか「童貞がダサい」だとかなんかそういった雰囲気があって、ああー焦んなきゃ!と思っていました。
女性陣:焦んなきゃ⁉︎?中2で⁉︎
キサリ:ちょっと焦りすぎたかなっていうのはありますね(笑)
全員:笑。
キサリ:それと、そもそも自分を最初からストレートだって決めつけるのももったいないなーって思って。特別自分をバイセクシャルだと思ったこともないんですけど、男の人と付き合ったりとかもして。でもなんか、違うなーってなって。それこそ、もうどんどん知識が経験とともに後追いでついていった感じですね。
🐼(司会):男女のどちらが相手になるかは、最初は悩んだりはしなかったのですか?
キサリ:かっこいい人はかっこいいじゃないですか、男から見ても。特に僕なんてめちゃくちゃゲイからモテるんですよ。一時期カナダに住んでた時期があって。スポーツとかもやってて、僕体がデカいんで。それでかっこいいイケメンと触れ合う機会があったんで、まあちょっと体験しとこうかーっていう。
全員:笑。
キサリ:もったいないですからね、しないのも。なのでリテラシー自体はかなり低い状態からスタートしてるという自覚はあって、今も勉強中って感じですかね。
いつまでに体験したい!ってこだわりはない?
🐼(司会):みんなの話を聞いてると、そんな時期にこだわりってないのね。何歳までとかっていうのは、あんまりなかった感じなんですか?
エリ:むしろ怖かったです。なんか未知のものっていうか。ちょっと大人な感じで恐怖心があった。ニュージーランドの性教育でちゃんと教えてもらって、そんなに嫌なものじゃない、すごい壁があるものじゃないんだなっていうのをそこで知りました。自分もありなのかもしれないって、ちょっと思った気がします。
🐼(司会):日本の性教育は、性を結構ハードル高いものだと教えがちですよね。
エリ:そう、やっちゃいけないことみたいな認識だった。中学生の頃とかは、それこそやっちゃいけないって思ってたので(笑)
タツヤ:なんか男女の間でその話触れちゃダメだよな感はありましたよね。性教育自体、男女でクラスが分かれちゃうので。僕みたいにお姉ちゃんがいる子とかは、話わかるのに触れちゃダメだし…って、保健の授業の後のモヤモヤみたいなのはありましたね。
全員:そうー!厳しい!
タイミングに「良い」「悪い」ってある?
キサリ:ちょっと質問しても良いですか?そのタイミングの「良い」とか「悪い」とかってどういう意味なんですか?
🐼(司会):良い質問だなあー!
キサリ:あんまりその「タイミングがいい・悪い」の尺度に僕はピンときてない。むしろ悪いタイミングってあるんかなって思う。その「タイミングの良し悪し」に意味づけがあるならば、ちょっと聞きたいな。
リコ:私はなんも考えずに「良いタイミング」とか言っちゃったんですけど(笑)まあ自分が後悔してなかったらそれが良いタイミングなのかなって思います。
やっぱり巷で、「やめとけば良かった」とか「ちょっと嫌だったのに流れでしちゃった」とかはよく聞くし。そういうのは、やっぱ悪いタイミングだったのかなって思います。
キサリ:なるほどなるほど。ありがとうございます。
タツヤ:確かに、やってないのに良いか悪いかわからないっていうのはありますよね。
エリ:終わってみてどう思うかみたいな(笑)
モカ:終わってからもあるけど、友達の話とか聞いてると、100%賛成ではなかったけど、雰囲気とか流れ的に断れなくて、みたいなのは聞くんで…。する前に自分が迷いとかがなければ良いタイミングなのかなって思います。
レイナ:なんかそもそも学校の性教育って、教えることがめっちゃ薄くないですか?だからぶっちゃけ学校で性の知識を得ようと思ったら全ては得られないと思います。私の場合は、他でもっとちゃんと教えてくれる人から知ろうと思って、知った後にできたから良かった。
もしそういう疑問すら出てこないうちに薄い知識のままでやってたら、悪いタイミングだったなって思いますね。
タカシ(仮名):僕、高校のとき男子校だったんですよ。教育でも習わないし、周りでもあまりそういう話しもなくて。僕の初体験は18歳のときだったんですけど、当時の彼女と、AV男優がやってる性教育動画みたいのを一緒にみて。
全員:へえー!
タカシ:そういうのがあったから良かったけど、学校とか公の場所でもっと学べてたら、タイミング的にも良かったのかなって。
ミユキ:私は初体験がどこまでを意味するのかがちょっとわからなくて。
エリ:確かに!
ミユキ:個人的にはやっぱり、最後までセックスするっていうのはすごく恐怖感があったし、万が一子供ができちゃう可能性を考えて、ずっと怖いって気持ちの方が大きくて......。
付き合って結構経つんですけど、自分もパートナーも初めてだったので、お互い話し合って、やっぱり最後は子供が欲しいって思ってからで良いんじゃないかっていう結論に達しました。
私自身、やっぱり大学に入ったらするものだって思ってました。実際パートナーができたときに、普通にするものだと思ったのが、自分は普通じゃないかもしれないと思ったら怖くなってしまって......。
なので、焦りとか不安もあったんですけど、今は私も納得できてて、お互いに良いと思ってからで良いのかなって思ってます。
🐼(司会):なるほど。確かにどこまでするかも、自分で納得して決めたいですね。周りの情報に焦らされることなく、自分が一番いいと思ったタイミングで、それぞれの初体験を迎えられるといいですね。
【座談会に参加してくれたからここ探検隊】
タツヤ:恋愛に性別不問の、のっぽボーイ、20歳
モカ:髪は派手でも心はピュアピュア、大学3年、21歳
キサリ:現役海外大生、20歳
ツバサ:昔は無知だったアクティビスト、大学3年、20歳
ミユキ(仮名):毎日元気いっぱいガール、大学4年、21歳
リコ(仮名):The・普通の女子大生、大学2年生、20歳
マユミ(仮名):ちょっぴり恥ずかしがり屋さん、大学3年、21歳
エリ(仮名):NZで性教育を受けた真面目ちゃん、大学3年、21歳
タカシ(仮名):イギリス在住男子、大学3年、21歳
レイナ(仮名):性教育に不満しかないLJK、高校3年、17歳
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企画協力:江連千佳、服部翼