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「1年で3回解雇された」アメリカの就職事情、社員がウラ側を明かす

アメリカで採用担当者として働く女性が、転職活動のウラ側を明かし、話題を呼んでいます。現在、“超売り手市場”といわれる日本と違う、アメリカの就職事情とは…

アメリカ・カリフォルニア州在住で、IT、ヘルスケア、エンタメ業界で採用担当者として働いてきた経歴を持つコートリーンさん(26)。

コートリーンさんは、採用担当者の視点から、アメリカの転職事情についてTikTokで語りました。日本とは少し事情が違うようで…

@kourtlynn_

I could go on and on. We have to do somrthing cause this is getting out of control #fyp #jobmarket #lifelessons #inflation #unemployed #lifehacks

♬ original sound - Kourtlynn Faith
tiktok.com

「いまは、転職するのが難しいと思います。6年間、企業の採用部門に携わってきた身として、以前と何が変わったのか、いま何が起こっているのかをみなさんにお話しします」

「私も昨年、3回解雇され、今の仕事を見つけるのに7カ月かかりました。解雇されたのは、私だけではありません。他の社員、他の人事採用担当も解雇されています」

「たとえば、ある企業の募集要項に、300以上のポジションが記載されている場合、すべての職種に対して、採用担当者が5人しかいないこともあるんです」

「以前は、1つの会社に12〜15人くらいの採用担当者がいました。だからいまは昔にくらべて、履歴書を見るのに時間がかかるんです」

動画はこれまでに、170万回以上再生され、転職活動をする人たちからのコメントが寄せられています。

💬「彼女はウソをついてない。昨年解雇されて、焦って転職活動をしたら、ブラック企業だったんです。そしてまた解雇された…」

💬「私は3年間も無職でした。転職市場なんて、とんだ冗談だと思っています」

💬「お祈りメールが来るたびに、何度も泣かされました。たくさんの企業に応募してみましたが、全然うまくいきませんでした」

💬「転職活動でメンタルがやられました。まるで、担当者は私たちをゲームをしているかのように試してくる。でも実はこういう事情があったんですね」

現在、求職者に非常に有利な“超売り手市場”になっている日本。

それに比べ、アメリカの完全失業率は、3.9%。過去2年で最も高い数字になっています。

BuzzFeedは、コートリーンさんに話を聞きました🎤

コートリーンさんは、採用プロセスにこれほど時間がかかるのは、これまでにはなかったことだといいます。

「企業は、採用にとても慎重になりました。企業はより戦略的に、より少ない人員で、最適な人材を見つけようと多くの時間を費やしています」

「そのため、会社の資産形成や人材育成、高い離職率からの回復にお金をかける必要がなくなりました」

医療業界やカスタマーサービスなど、一部の業界や職種では、緊急性が高いため、迅速に採用活動を行なっている可能性があるといいます。

しかし、「大企業の中には、3人分の仕事量を1人で背負わなければいけないところもある、なのに給料は上がらない」とコートリーンさんは指摘します。

コートリーンさんはこれから転職活動をする人に対しても、いくつかアドバイスをくれました。 

①これまで身につけたスキルを洗い出す、②履歴書を定期的に更新する、③志望する業界や企業の社員とコネクションを築くのが大切だといいます。

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙島 海人