太平洋に浮遊するプラスチック等のごみの量が急激に増え、その広がりはフランス面積の3倍にもおよぶことが 最新の論文 で報告された。
ごみが広がっている海域は「太平洋ゴミベルト」(The Great Pacific Garbage Patch、GPGP)と呼ばれる。これはある一か所にごみが堆積して留まっているわけではなく、ハワイとカリフォルニアの間の広い海域に、海流で運ばれたごみが大量に集まった状態を指す。域内の中心にいくほどごみの量は増える。
プラスチックごみには、かなり大型のものもあれば、マイクロプラスチックと呼ばれる微細な破片もある。
論文によると、世界で生産されるプラスチックの約6割は海水より密度が小さく、海へ流れ出ると浮遊し、表層の海の流れや風で運ばれる。太陽光や風、波を受けて細分化され、海底に沈むプラスチック片もあるが、多くは海上に残る。