「アカデミー賞は面白いけれど、全く意味はない」ブラッドリー・クーパーが明かす

    「忘れてはいけないのは、僕たち受賞者は、物語を作り上げた150人から200人というチームの一代表であるということ」と、去年のアカデミー賞で注目を集めた俳優のブラッドリー・クーパーが語りました。

    去年、第91回のアカデミー賞で最も注目を集めたレディー・ガガとブラッドリー・クーパー。

    Steve Granitz / WireImage,

    クーパーが監督を務めた『アリー/ スター誕生』の挿入歌「シャロウ 〜『アリー/ スター誕生』 愛のうた」で、ガガはアカデミー歌曲賞を受賞しました。

    当時、クーパーが監督賞にノミネートされていないことに、驚きの声も上がっていました。

    Juan Naharro Gimenez / WireImage

    クーパー自身も、監督賞にノミネートすらされなかったことには驚いたようで、インタビュー番組でこう語っていました。

    「最初に思ったのは恥ずかしいなと。自分の役割を果たせなかったことが恥ずかしいと思いました」

    先日、『アリー/ スター誕生』で共演したアンソニー・ラモスとのインタビューが公開され、クーパーがアカデミー賞レースについて語りました。

    Jon Kopaloff / FilmMagic

    ラモスの指摘する賞レースの問題点。それは、各賞をもらえるのが「ひとり」だということ。

     (L-R) Anthony Ramos, Lady Gaga, Dave Chappelle, Lukas Nelson and Bradley Cooper attend the "A Star Is Born" premiere.
    Kevin Mazur / Getty Images

    「個人の賞だと捉えがちですが、実際はセットにたくさんの人がいる。たとえメインの役だとしても、結果はチームで出したもの。全員がその映画のスターだと思う」とラモスは語りました。

    受賞した「個人」はあくまでも「チームの代表」というのが、クーパーのスタンスだそう。

    Bradley Cooper attends 'A Star Is Born' photocall during the 75th Venice Film Festival.
    Stephane Cardinale - Corbis / Getty Images

    ラモスの意見に賛同した上で、クーパーはこう補足しています。

    「(受賞すると自分は特別だと思ってしまいがちだが)忘れてはいけないのは、僕たち受賞者は、物語を作り上げた150人から200人というチームの一代表であるということ。ただ旗を振る存在なんだ」

    公開されたインタビューでは語られていないものの、アカデミー賞が社会的問題を抱えているのは確かです。

    James Leynse / Getty Images

    2020年(第92回)アカデミー賞では、作品賞が『パラサイト 半地下の家族』、監督賞がボン・ジュノ監督という韓国作品の快挙であった一方で、多くの有色人種俳優が冷遇をうけたという指摘ありました。

    主演男優/女優賞、助演男優/女優賞は白人俳優が固め、唯一有色人種でノミネートされたのは、『ハリエット』のシンシア・エリボのみでした。

    賞レースに携わったクーパーの思う、アカデミー賞という存在は?

    Stephane Cardinale - Corbis / Getty Images

    「非常に大きな山ではあるが、そこに芸術性は一切ない」

    「すべてを犠牲にして作品を作りだす理由はアカデミー賞にはなくて、なのに『幸運なことに』受賞すると、長い時間を共に過ごすことになる…そんな存在なんだ」

    「興味深い」。でも「意味はない」。

    Juan Naharro Gimenez / WireImage

    アカデミー賞を体験することにはある種の価値があり、「自尊心をくすぐられたり、自惚れたり、不安になったりして興味深い」ことではあるものの、一方で「まったく意味はない」とクーパーは語ります。

    作品への想い、芸術性という点では、賞よりも共演者からの言葉の方が意味があるのかもしれませんね。

    最後に、クーパーについて語ったガガの有名なインタビューを貼っておきます。『アリー/ スター誕生』公開時、あらゆる場所で繰り返し言っており話題になっていたあの言葉です👇

    「100人の人がいて、99人が無理だと言う中、たった1人信じてくれた人が彼だった」

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    この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:soko / 編集:BuzzFeed Japan