大人になるにつれて誰もが経験する、からだとこころの変化。
そんなちょっとした疑問や不安は、探検隊のみんなと解決しよう！
今回のテーマは性的同意について。
20歳前後のからここ探検隊に話を聞きました。
言語的・非言語的コミュニケーション
🐼（司会）：他のみなさんは性的同意についてどう考えていますか？
レイナ：私はどちらかというとタツヤさん派（雰囲気重視で必ずしも言葉での同意は必要としない）ですかね。
私は付き合った人としかそういう行為をしないんですけど、だからこそ同じテンポでいける人って分かったらもう流れに任せちゃうというか。
付き合って一番初めにキスするときだったら、キスしていい？とか聞くけど、その後に毎回わざわざ聞くことはないかも。もちろんセックスするときは聞くけど…。
でも、心のどこかで「あなた私のこと好きなんじゃないの？わざわざ聞かなきゃダメ？」って思っちゃうかな。
タツヤ：そう、僕それがめちゃくちゃ気になってて。もう付き合って半年になってますとかの状態、いわゆる安定期とかでも、あなたに触れていいですかって毎回聞くの？イヤだったらNOって言うし、相手から言われたらもちろんやらないし。
つまり、付き合いが長くなってもいちいち質問コーナーみたいなのがあるんですかっていう…。一番初めから何も聞かないでやってるわけじゃないですよ、もちろん。
エリ：今日してもいい？くらいは聞く。確かに「あなたに触れていいですか？」は長いし、近距離で言われたらちょっと怖いけど（笑）。
いい？って抱きつきながら耳元でひっそり言うぐらいだったら、雰囲気作りの一環でもあるかなって。
タツヤ：それで言うと、そのいい？って聞く前のハグが、こっちでのキスみたいなものなんだよね。
モカ：そうそう、一個ずつずれてる。
タツヤ：そう！だって長く付き合ってて安定してますって時だったら、もうキスで「今日はしたくないのかな」って気づくところもあるし。だからわざわざ言葉で確認する必要はないのかなって。
もちろんアプリでの出会いで身体目的とかだったら違うけど、付き合ってる時点でこういうスキンシップは同意の上なのかなって思っちゃう。
キサリ：自分の中で、それこそワンナイトする相手であれば、言語的なコミュニケーションがめちゃくちゃ大切だと思うんですよ。じゃないと絶対に齟齬が生まれてしまうから。
ただパートナーってなった途端に、二人の間で共有している情報量がワンナイトの人とはけた違いになってくるんですね。
つまり省略できるコミュニケーションが増えてくるから、だから非言語的な「雰囲気・流れ」っていう要素が大きくなっているのかなと。
エリ：私はパートナーと付き合って一年半の状態でも言ってましたね。
タツヤ：え〜すごいよ〜。
エリ：言わないと分からないなって思っちゃう。自分がPMS（月経前症候群）のときはパートナーにも触れてほしくないって思うし、そういう時に突然キスされたら無理って感じるし。
ハグとかはまだいけるかもしれないけど、キスとかセックスは無理っていう時期がどうしても波で来るから、その時にコミュニケーションしなくていいよねって暗黙の了解でされるとすごいイヤな気持ちになる。だから口頭で逐一確認してますね。
お互いの「同意」が大切。
マユミ：これまでの話を聞いていて、性的同意の基準って本当に相手の人との関係性で全部違うなと感じました。
友達の話になるんですけど、恋人未満の男性の先輩の家に誘われて、お酒を飲んで、あまり意識がない状態でされてしまったっていうのがあったらしくて…。
自分も悪いところがあったってその子は言ってたんですけど、でもその子が負い目を感じるのは何か違うと思うんですよ。こういうところがまた、パートナーじゃない場合の難しいところなのかな。
リコ：私は言語的なコミュニケーションも非言語的なコミュニケーションも、どちらもあると思いますね。そのどちらが大部分を占めるかは、やっぱりお互いの関係性に依存するのかな。
もちろん全ての段階において互いに全部確認するのが理想というか、間違いないというか、確実なのかもしれないけれど、それは本当に極端な理想像であって…。一から百まで全部確認している人はいないでしょうし。
だから同意に関するお互いの考えをパートナーときちんとすり合わせていくこと、あとは自分自身が理解することが大事なのかなと思います。
エリ：性的同意の極端論として、じゃあ毎回性行為の前に契約書結ぶんですかっていう意見をたまにみるじゃないですか。
でも、結局二人がどういうところで不快に思うのかとか、そのポイントをちゃんと共有出来ていればいいじゃないかなと思うんですよね。
相手の体に触れるときはもしかしたら何か同意が必要かもしれないっていう考えをきちんと持つことが大切ですね。
🐼（司会）：確かに互いの関係性によっては、言葉での確認を省けることもあるかもしれませんが、結婚何十年のような長い付き合いの夫婦でも気持ちがズレていることなんて当たり前にあるんですよね。
片方が我慢している可能性もあるから、相手の今の気持ちを言葉で確認するコミュニケーションは、性的合意に限らず色々な場面であるといいですね。
【座談会に参加してくれたからここ探検隊】
タツヤ：恋愛に性別不問の、のっぽボーイ、20歳
モカ：髪は派手でも心はピュアピュア、大学3年、21歳
キサリ：現役海外大生、20歳
ツバサ：昔は無知だったアクティビスト、大学3年、20歳
ミユキ（仮名）：毎日元気いっぱいガール、大学4年、21歳
リコ（仮名）：The・普通の女子大生、大学2年生、20歳
マユミ（仮名）：ちょっぴり恥ずかしがり屋さん、大学3年、21歳
エリ（仮名）：NZで性教育を受けた真面目ちゃん、大学3年、21歳
タカシ（仮名）：イギリス在住男子、大学3年、21歳
レイナ（仮名）：性教育に不満しかないLJK、高校3年、17歳
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企画協力：江連千佳、服部翼