アメリカ在住のピーター・バーンは、脳性麻痺を患う21歳だ。ゲームが大好きな彼は、先日プレイステーションのカスタマーサービスで、感動的な対応を受けた。
8歳の頃から何の問題なくプレステを楽しんできた。しかし「プレイステーション4」のコントローラが、手に麻痺がある自分にとって、使いづらいことに最近気づいた。
「ゲーム中に、左手がタッチパッドにどうしても触れてしまう。そのせいでゲームが中断してしまうんだ」。困ったピーターは、プレイステーションのカスターマーサービスに問い合わせた。
するとアレックス・ナワビという担当者が、ピーターの問題を解決するために尽力する、とメールを送ってきたという。
「カスタマーサービスに連絡した翌日に、コントローラの問題を解決すると返事をくれたんだ」とピーター。「会社の問題としてではなく、とにかく解決したいから、やってみる、と言ってくれたんだよ」
ピーターとアレックスはその後、何通ものメールをやりとりした。
そして3月29日。小包がピーターの家に届いた。そこには、ピーターの手の麻痺がゲームに影響を与えないよう、カスタマイズされたコントローラが入っていた。どこを改造したのかを記した手紙とともに。
「ゲームを止める原因になっていたタッチパッドが、右側の裏のボタンに変わっていた。僕は問題なくまたゲームができるようになったんだ」
コントローラと一緒に入っていた手紙には、アレックスの思いが記されていた。「これまでずっと楽しんでくれていたゲームが、コントローラのデザイン一つで楽しめなくなったと聞いたら、いてもたってもいられなくなったんだ」
ピーターは、「障害を持っている人たちもゲームが好きで、プレーしていることを、メーカーの人たちにもっと知ってもらいたいな」と話している。