『ミッドサマー』主演、役作りであえてストレス環境に「自分をいじめ抜いた」

    映画『ミッドサマー』『ファイティング・ファミリー』で知られる女優のフローレンス・ピュー。役作りのためにストイックに苦しんだ過去を、インタビューで明かしました。

    ホラー映画『ミッドサマー』主演のフローレンス・ピューが、ポッドキャスト番組に出演し、同作の過酷な役作りについて明かしました。

    アリ・アスター監督の同作は2019年に全米公開され、全世界興行収入4786万ドル(約62億円)の大ヒットを記録。

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    主人公のダニー役を演じたフローレンスの演技にも注目が集まりました。

    フローレンスは2021年、ダニーと村人たちが一緒になって号泣するシーンの演技について、Instagramで振り返っています。

    先日、ポッドキャスト番組『Off Menu』に出演したフローレンスは、同作品の役作りのため、「意図的に精神的ストレスのかかる状況を作り、自分を追い込んでいた」と語りました。

    「撮影中、私はダニーになりきっていました。今まで演じてきた他の役にはない感覚でした」

    「大きな苦しみを抱えたキャラクターを演じたことがなかったので、わざとひどい経験をしました。他の俳優だったら、そこまでの役作りは必要はなかったのかもしれないけれど」

    「撮影が次第にきつく、苦しくなるにつれ、もっとひどく辛い経験をしなければいけないと考えるようになったんです。あのシーンを演じるために、自分自身をいじめ抜きました」

    撮影後すぐに、次作の映画撮影を控えていたフローレンス。気持ちを切り替えるのは、大きな負担になったといいます。

    「次の撮影場所に向かう飛行機で、私は計り知れない罪悪感を覚えていました。現場にダニーを置いていってしまったような気がしたのです」

    「今まで感じたことのない、不思議な感覚でした。役作りに対する罪の意識、心理的なものからくる感情だったと思います」

    「『私がダニーというキャラクターを作り上げたのに、私は彼女を見捨てて次の撮影に行くんだ』と思いました」

    フローレンスは、SF超大作『DUNE デューン 砂の惑星』の続編に出演します。2023年11月に全米公開予定です。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:筒井華子