米国防総省が核戦力を動かすシステムに、現在でもフロッピーディスクを使用していることが、米会計検査院のレポートでわかった。

使用されているのは8インチディスク。「このシステムは、アメリカ合衆国の核戦力、特に大陸間弾道ミサイルや核爆撃機、空中給油支援機などの指揮系統を動かしている」と書かれている。
レポートには写真も。これは80キロバイトのデータを保管できるディスクである。

米国会計検査院の調査によると、国防総省を含む26の米連邦政府関係機関が、昨年、時代遅れのシステム維持のため、およそ6.7兆円を使用していた。このうち約2.1兆円は、機器の更新に使われたという。
ペンタゴンは2017年末までに、データ保管システムとデスクトップの端末を更新する計画があると会計検査院に伝えた。

「古いシステムは使用され続けているが、簡単に言えば、その理由は『今でも機能しているから』だ」と、国防総省広報官のジェームズ・ブリンドル中佐はBuzzFeed Newsに語った。
「老朽化の懸念に対処するため、フロッピーディスクは2017年末までに置きかえられる予定だ」と付け加えた。「核の指令・統制・通信全体を最新の機器にする取り組みは、継続して行われる」
会計検査院の報告書によると、国防総省は2020年までにすべてのシステムを置き換えるという。