
シベリアンアスキー犬のジュビリー(4)は、他の犬とはちょっと違います。だからこそ、その愛おしさが人々を惹きつけています。
米ニュージャージー州にある保護施設「ハスキーハウス」にジュビリーが来た理由は、飼い主に手放されてしまったから。でもハスキーハウスのスタッフは、ジュビリーは今のままで完璧だと考えています。
「ジュビリーが捨てられた理由は、見かけが他の子たちと違うから。おそらく前の飼い主は、ジュビリーが売り物にはならないと思ったのでしょう」と、ハスキーハウスの広報を担当する女性はBuzzFeed Newsに話しました。
同団体は、ジュビリーの元飼い主はブリーダーだったと考えていますが、適正な業者かどうかは怪しいと言います。

ジュビリーは生まれつきまぶたに問題があり、薄い空色の目は、常に驚いているようなマンガっぽい表情をしています。
「獣医に連れて行ってしっかり調べてもらいました。日常の生活にはまったく支障ないそうです」と広報担当者。
「ジュビリーは、生まれつきこうなんです。でも無邪気で、遊ぶのが大好きな子ですよ」
ご褒美をあげれば、ジュビリーはことのほか喜んで仲良しになってくれると広報担当者は話します。

ジュビリーがハスキーハウスに来て2年近くになりますが、それでもまだ里親は見つかっていません。広報担当者によると、この期間中、興味を持ってくれた人もいましたが、なんだかんだでうまくいかなかったそうです。
「ジュビリーは最初少し人見知りしてしまうのですが、おそらく里親候補の人たちは、ハスキーらしいあの並外れた人懐こさを期待しているんだと思います。ジュビリーを理解してくれる辛抱強い家族が必要です」
とはいえ、ジュビリーの運気は上向きになってきたようです。
ハスキーハウスは14日、ジュビリーの写真をFacebookページに投稿。すると4万7000回以上シェアされました。
「ものすごい反応でした。ジュビリーとそれから保護施設全体に向けられた愛とサポートに対して、私たちは心から感謝しています」と広報担当者は話しています。
コメント欄は、ジュビリーを引き取りたいと熱望する人たちからの「なんてかわいい子なの!」という書き込みに溢れました。
ジュビリーはまた、Redditの「r/aww」板(カワユス😍となっちゃう写真や動画ばかりが集まった板)で「この子はジュビリー。出来の悪い剥製みたいな見かけの子」というタイトルが付いたスレッドでも話題になりました。

どのような言葉で表現するかはさておき、ジュビリーがかけがえのない存在であること、そしてこの子を引き取る里親さんはとてもラッキーな家族になることは、みんなが同意します。
広報担当者によると、ジュビリーがネットで拡散されて注目されたおかげで里親希望者が殺到しましたが、身元照会や自宅訪問を含む厳しい審査は全員に受けてもらうということです。
ジュビリーはおそらく、他の犬がいる家でもうまくやっていけるでしょう。ハスキーハウスでは、ロッキーとロージーという名の仲良しが2匹いて、そばにいないとジュビリーが探しまわってしまうほどでした。

「ジュビリーにとって最高の里親を見つけるために最善を尽くしています」と広報担当者は話しています。
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ハスキーハウスのFacebookページより後日談。
「最新情報:ジュビリーの話をシェアしてくださったみなさん、ありがとうございます。ジュビリーの里親が見つかりました!過去にハスキーハウスから他の犬を引き取ってくれた家族です。ジュビリーはもふもふ兄弟の仲間になって素晴らしい生活をスタートさせます!」
この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:松丸さとみ / 編集:BuzzFeed Japan