ニューヨークのブロードウェイで2月14日、人気ミュージカル「ウィキッド」が上演され、ブロードウェイで初めて、黒人の俳優がフルタイムで演じる魔女・グリンダが誕生しました。
グリンダを演じたのは、俳優のブリットニー・ジョンソンさん。
NBCによると、ジョンソンさんは2019年、代役のポジションで黒人の俳優として初めてグリンダを演じていました。
ミュージカルの名作「ウィキッド」とは…?
「ウィキッド」は「オズの魔法使い」からインスピレーションを受けて制作された作品。
オズの魔法使いで“悪い魔女”とされるエルファバと“善い魔女”とされるグリンダの友情を描いた物語です。
NBCによると、「ウィキッド」はブロードウェイで最も長く続いているショーのうちの1つで、興行収入は50億ドルを超えています。
少なくとも6つの言語に翻訳されているといい、日本でも上演されたことのある演目です。
大歓声の中、「私に会えて嬉しいですよね?」というセリフを話すグリンダ。
ミュージカルの公式Twitterは、劇中の動画を公開し、ジョンソンさんがグリンダを演じたことを祝福しました。
CNNによると、ジョンソンさんは閉演後2分間にわたる拍手喝采を受けたといいます。
エルファバ役の俳優、リンゼイ・ピアースさんも2人の写真を投稿。
ジョンソンさんは、雑誌Harper's BAZAARの取材に、グリンダを演じることについて、自身のキャリアをマラソンにたとえて語りました。
ほっとしています。正直に言うと、それが最初に頭に浮かんだことでした。
長い間走り続けていたマラソンで、給水所に立ち寄ったような気持ちです。グリンダを演じることはゴールではありませんが、給水所に立ち寄るように、素晴らしい経験です。