新型コロナウイルスの影響で、説明会の中止などが相次いでいる今年の就職活動。
不安を抱える就活生が、いまできることとは。就職情報大手のリクルートキャリアの担当者に、話を聞きました。
リクルートキャリアでは不安を感じる学生の声を受け、2月26日、就職みらい研究所所長の増本全さんが、同社の新卒領域に特化した活動レポート「リクれぽ」でメッセージを発表しました。
「今年の就職活動は、不測の事態により、多少なりともスケジュールや方法に変化が生まれると予想されます。それでも、できることから始めて、きちんと情報収集して取り組めば、不安に駆られる必要はありません」
「一緒に頑張っていきましょう」
大手の合同説明会が中止になり、企業の情報収集に戸惑っている就活生に向けては、企業の採用意欲は旺盛であることや、就職活動を進める方法は合同企業説明会だけではないことに触れ、以下の点が提案されています。
- まだ知らぬ自分に合った企業を就職情報サイトを活用して探すこと
- エントリーする企業の幅を広げること
- 興味を持った企業の採用サイトを確認すること
- 企業の今後の採用スケジュールを入手すること
- Web 上でのコミュニケーションを強化すること
自分自身の選択の基準を考える
こうした情報収集以外に就活生が準備できることは。BuzzFeed Newsの取材に、増本さんはこう答えます。
「自分自身の進路の選択の基準が何なのか、ということをより明らかにしていくことが重要です」
説明会などが中止されれば、本来移動や調整にかかっていた分の時間が使えるようになります。
そうした時間を利用し、自分自身のこれまでの選択してきた経験から、進路選択の基準をより具体的に言語化することが必要だといいます。その上で増本さんは、こう呼びかけます。
「どういった企業や職場、社風などがフィットするのかを考える上でも、知らない企業も含めて比較検討し、なぜ自分がその選択をするのか、したいのかということを考えてみてほしい」
各社のコロナ対応は?
では、4月以降の就職活動はどうなるのでしょうか。
中止になったリクナビの合同企業説明会については「現状は未定」(同社担当者)。事態の状況変化を見極めながら、安全を第一に考えて適宜判断していくとしています。また、各企業についてもレポートをしていく方針です。
リクルートキャリアでは、新型コロナウイルス関連で、今後の会社説明会や選考などについて対応を明記している企業を一覧化し、特設ページを開設。3月5日現在、5209社が掲載されています。
また、マイナビやキャリタスでも特設ページを開設したほか、企業説明会をオンライン上で視聴できるサービスを開始しています。ワンキャリアではYouTubeで企業説明会が視聴できるように。Webでの就活に対応する動きが広がっています。
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