パメラ・メータさんは、米国整形外科学会認定の整形外科医です。
メータさんは、3人の子どもたちの母親でもあります。
メータさんは医師として駆け出しのころ、性別や妊娠による差別を経験したといいます。その当時を振り返った内容の動画を最近TikTokに投稿し、話題を呼んでいます。
動画では、面接を受けた際に「子どもを産む予定はあるか」と聞かれた、と告白。
ためらいながらも仕事を引き受けたが、女性であるがゆえに差別的に扱われているように感じたといいます。
妊娠してからもハラスメントは深刻でしたが、産後6週間で職場に復帰し、働き続けました。
半年後に再び妊娠した際には、上司はメータさんを退職に追い込もうとしたといいます。
幸運なことに、メータさんは法的な援助を受けることができました。そして、自分の診療所を開設するため、数年間は同じ職場で仕事に専念しました。
投稿された動画は1600万回再生され、コメント欄には、メータさんと同じく医療現場で働くママたちから共感の声が寄せられました。
BuzzFeedは、メータさんに話を聞きました。
メータさんは当時の面接で受けた差別を次のように振り返りました。
TikTokでも言及していた通り、メータさんは産後に経験したハラスメントを解決するため、弁護士を雇わなければなりませんでした。
「ほとんどの弁護士が『性別や妊娠による差別を証明するのは非常に難しい』といいました」
「手術件数も3番目に多く、患者さんからは愛されていたのに、上司はさまざまなところで私を悪い医者だと言いふらしていたのです。名誉毀損で訴えるため、弁護士を雇うしかありませんでした」
問題の根源は、旧態依然の職場環境にあるとメータさんは指摘します。
「整形外科医はもともと白人男性ばかりの職場だったんです。アメリカの整形外科医のうち、女性は約6%しかおらず、私のような子育てをしながら働く女性はさらに少ないのです」
「アメリカ社会では、子育てをしながら働く女性をサポートしてくれません。昔ながらの男性優位な環境にいた私にとっては、なおさらのことでした」
メータさんは、「仕事と家庭の両立はできる」と話しながらも、「現状は難しい」とも言います。
同時に、メータさんは劣悪な労働環境から逃れることの大切さも語っています。
「子供を持つことや、仕事以外の生活を送るなど、人生の目標をサポートしてくれるような仕事を見つけてほしいです」
最後に、メータさんはこう締めくくりました。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙島海人