アメリカ・アラバマ州に住むグレイス・ブラムフィールドさん(17)は高校2年生です。
10月上旬にグレイスさんが通う高校で、ホームカミング(アメリカの学校で、年に一度、卒業生を全校あげて迎える大きなイベント)が開催されました。グレイスさんは、彼氏のザックさんと参加しました。
グレイスさんはBuzzFeedにホームカミングの様子について語っています。「とっても楽しかった!ドレスをたくさん褒めてもらった」
しかし、ザックさんの母親が2人の写真をフェイスブックのページ「Sunflowers and Daisies」(ひまわりとデイジー)にシェアしたのをきっかけに、グレイスさんにとって楽しかったホームカミングの経験は、一変しました。
グレイスさんは、フェイスブックで写真に寄せられたネガティブなコメントをTikTok動画にし、投稿しました。
このTikTok動画は、1200万回以上再生されています。
一部、過激で批判的なコメントに、グレイスさんは驚いたといいます。「ショックだった。そういうコメントのほとんどが女性からで、しかも母親であり祖母である人たちからだったから」
この状況をなんとか乗り越えようと、グレイスさんはジョークとしてTikTokに再び動画を投稿しました。
フェイスブックの投稿はその後、グループの管理者によって削除されました。しかし、グレイスさんはネガティブなコメントを一部スクショして、TikTok動画の中でシェアしています。
警告:以下のセクションには、性暴力の話が含まれます。
グレイスさんは、ある女性からのコメントにいちばん傷ついたと明かします。「私のドレスについて、『レイプしてくれって言っているようなものだ』とその女性は書いていた。性暴力の被害者として、これを読んで頭に血が上った。なぜなら、男女が性暴力の被害に遭うのは、服が理由ではないから」
これらのヘイトコメントをグレイスさんがTikTokに投稿したところ、皮肉に満ちたこの状況をすぐに指摘した人もいます。
ちなみにグレイスさんは、自分が着ていたドレスは「指先ルール」(体に沿って腕を伸ばした時に指先よりもスカートの丈が長い)を守っていたといいます。しかし、問題は別にあります。
幸い、グレイスさんの両親や彼氏、そして彼氏の母親はグレイスさんの味方になってくれています。「ザックのママは、酷いコメントのいくつかに返信して、私の肩を持ってくれた」
今回の経験で、グレイスさんが伝えたいことはひとつ。「男性であれ女性であれ、その人が身に付けようと思ったものは、その人自身の選択だということ。誰のことも傷つけていないのなら、誰にも関係ない話」
「私の体は芸術品。私がそれをどう見せようが、他の人が称賛してくれたり褒めてくれたりするのは自由。でももし気に入らないとか、違うとか思うのなら、そのまま品よく立ち去ってほしい」
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:松丸さとみ / 編集:BuzzFeed Japan