10月末、10歳のエヴァンくんはハロウィンに合わせて、華やかな仮装で登校しました。
大好きなアイアンマンの仮装がバッチリ決まり、張り切っていました。
しかし、エヴァンくんが楽しみにしていた仮装は、一瞬にして悲しみの種に。その経緯を、母親のジルさんがフェイスブックで明かしています。
「バスを見送ってから20分後、学校にいるエヴァンから連絡をもらいました。どうも、バスに乗っていた(仮装していない)生徒から、エヴァンの仮装はダサいと言われたらしい」
「だから学校に着くやいなや、エヴァンは顔を洗ってメイクを落としたそうです。私に電話してきたとき、エヴァンは泣いて、傷ついていました。仮装パーティーにも出たくないと言っています。これが今のエヴァンです。泣いたから目が腫れているんです」
「今はアイスクリーム屋を必死に探しています。子どもたちは、言葉の暴力を理解すべき」
投稿は何千件もシェアされ、反響を呼びました。
BuzzFeedは、エヴァンくんの母親ジルさんに話を聞きました。

「今朝、私がエヴァンを送り出したときは、バスに走っていき、ハロウィンの仮装をみんなに見せるのをとっても楽しみにしていました」

しかしその後の投稿では、事態の好転を明かしています。
「今朝の私の投稿を見たら、何があったの?と思うでしょう。でも、朝の続報を伝えたいと思いまして」
「スターバックスに寄って、エヴァンの気持ちを確かめたところ、やはり仮装パーティーには行きたいとのこと!」
「なので、一旦帰宅して、さいっこうの化粧をもう一度してあげました。学校に戻る際には、ずっと乗ってみたかった車(メルセデス・ベンツ)にも乗れました」
「今日の一件で、エヴァンも大切な教訓を学んだと思います。優しい言葉と息子への励ましをありがとう!すべての人に感謝しています」
ジルさんの投稿には、エヴァンくんへの支援の声が寄せられました。
「愛とサポートに溢れたエヴァンへの温かい言葉を世界中の多くの人からもらった。全部に返せるかどうかわかりませんが、できるだけどんどん返信していきます」
「すでに多くのコメントに『いいね』を返しました。あなたたちの優しさには恐縮です…」
「エジプト、メキシコ、イギリス、ベルギー、フィリピン…そしてアメリカ中からメッセージが来ています、本当に感心します」
「何人かはコメントしてくれたんだけど、エヴァン宛にメッセージカードをくれるというお子さんがいるみたいね。いい考えだし、エヴァンも世界中からメッセージカードが届いたらきっと喜ぶと思う!」
エヴァンくんは身体的ないじめを受けたわけではありません。しかしジルさんは、言葉の暴力による痛みを知ってほしいと話します。
「いじめについてはよく話されているでしょう。特にハロウィンの時期は、子どもたちがよく仮装をするので、(仮装の内容によって)攻撃の対象になりやすいのだと思います」
「世界中からの心からの愛とサポートに溢れたメッセージは、世界にはいじめる人よりももっと多く、優しい人たちがいるということを私たち家族に教えてくれました」
フェイスブックの投稿でもこのように話します。
「たくさんのメッセージをありがとう」
「身体的ないじめではないし、お昼代やロッカーの中のものが盗まれたという物理的なものでもないです。でも、言葉は人の心を傷つけます」
「登校時には、エヴァンは自身の仮装姿に心が躍っていて、笑顔に溢れていました。そのわずか20分後、恥ずかしそうにすすり泣きながら電話をしてきたときには、心が折れました」
最後にジルさんは、今回の経験を通してエヴァンくんが学んだことについて語りました。

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙島海人