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「あなたの守りたい人は誰ですか?」新型コロナと闘う医療者がいま、伝えたいこと

限界に近づく医療体制、そして医療従事者たちの疲弊……。いま、何が起きているのか。BuzzFeed Newsの公式LINE「バズおぴ」で募ったところ、多くの悲痛な声が寄せられました。

新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、その闘いの最前線となっている医療現場。

いま、何が起きているのか。BuzzFeed Newsの公式LINE「バズおぴ」で募ったところ、多くの悲痛な声が寄せられました。

限界に近づく医療体制、そして医療従事者たちの疲弊……。その一部を紹介します。

医療者へのメッセージはこちら:いま、自分たちにできることを。新型コロナと闘う医療者たちに向けられたメッセージ

少しの間、我慢して

現在私が働いている病院では災害対策本部が立てられています。コロナをただの“風邪”ではなく“災害”として考え病院は動いています。つい先週までは数えるほどの患者さんでしたが空床ベッドは残りひとつ、ふたつの状態です。

私が勤務しているのは大学病院であり、重い病気にかかり免疫力が低下している患者さんがたくさんいます。よってコロナの患者さんは極力引き受けていなかったのですがたった1週間で満床に近づくほど受け入れなければならない状況になっています。

みなさんが自主的に自宅待機していただかなければ東京都の感染は今後も止まることなく拡大する一方です。国が禁止としていないからでは済む話ではなくなっています。暖かくなってきてる今、外に出たい気持ちは分かりますが、その状態を一刻でも早く抜け出したいのであれば少しの間我慢していただきたいです。

医師、看護師だけでなく医療従事者にも限界があります。マンパワー不足となりコロナ意外で苦しむ患者さんもより苦しむことになります。1人の行動が今後の未来に繋がると思っています。

(Amy、23歳、看護師、女性、東京都)

あなたの守りたい人は誰ですか? 私は看護師です。そして私は母親です。私には愛する息子がいます。何よりも彼の笑顔を守りたいのです。

でも今は彼の笑顔を守れるのか不安でたまらない。私たち医療従事者はより多くの感染リスクにさらされているのです。

私たちは命と社会を守るため病院にいます。だからあなたの大切な人の命を守るため家に残って。あなたの守りたい人は誰ですか?

医療従事者や介護福祉、新型コロナに対応され従事させている方には何の保証もない。仕事があるから減収しない?誰のために仕事をしているの?その家族がどんな差別を受けるのか?それでも私たちには何の保証もない。

このままでは皆辞めて給付金をもらうのでは?日本は救われるのか?それでも私たちは日々仕事に向かうだろう。それが使命だから。

私たちにも国の保証や援助を受けられるようご協力お願いします。

(うた、40代、看護師、女性、栃木県)

「マスクのあざをつけながら」

二次救急医療機関に指定されている民間病院の救急外来で働いています。 発熱してから数日経って救急車を呼ぶ人が増えています。

すでに濃厚接触し感染の恐怖が付きまといます。マスクのあざ、私もくっきりできています。顔が痒いですがかけません。濃厚接触の後はロッカーのシャワーを浴びるよう言われますが石鹸はありません、タオルもありません。

他の病院が断るから、断らないうちの病院に患者さんが運ばれてきます。PCR検査も普及しておらず感染対策もできていないのに受け入れる病院。本当に怖いのです。大きな病院でも混乱しているのに中規模病院は尚更混乱しています。

国は保証の話をしていますが我々医療者の保証はどのような形で保証して頂けるのか…

中規模病院は保健所からも対応を渋られます。国も対応に終われているのでしょうがまずは最前線から対応していくべきではないだろうかと思います。中規模病院にも目を向けて欲しいと思ってしまいます。

(中原きゆ、36歳、看護師、神奈川県)

コロナ患者さんを診ている医療従事者の1人です。

国は所得が減った世帯や企業への補助を始めました。でも医療従事者は病院が休むことがない限り、働き続け、どんなにつらくてもこわくても休めません。妊婦や学校休校によるママさんがお休みをとっても、休んだ変わりの人材はおらず、患者は増えるばかりです。

働き続けている限り給料が減る訳でもなく国の手当てはなし、危険手当てもなく、防護物品を斡旋して提供してくれることもせず、毎日おびえながら働いていることを察してくれる人は少ないです。むしろうつされるのではと敬遠されることも。

人工呼吸器の増産要請もでていますが、それをみる医療者はいったいどこにいるのでしょう。

花見や旅行、会合に行ってコロナをもらってくる方をみるとかなしく、つらくなるばかりです。

(はる、30歳、看護師)

「風邪」で済ます現実も

介護施設に勤める看護師です。今回のコロナで直接コロナ患者に携わる事はないですが、高齢者、障害者をお世話させて頂いています。

職員は厚労省の通達の下、熱が37.5度以上で呼吸器症状があれば休む体制ですが、実際にはしっかりした発熱がない限りは休めないです。よほどの持病などあって不安だという人以外は……。

人手不足が1番の理由です。なので、現場には怪しい職員もいますが、「風邪」で済ましています。しかも無症状に限ってはどうにも出来ない。怖いですよ。また物品も足りず、消毒液も使用場所が限られていたりそんな感じなので、実際には通所などのご利用者には来て欲しくないのが本心です。

こちらからは休んで下さいとは言えません。また入所中の方は、私たちが休めばお世話人がいなくなってしまうし、ましてや放置なんて出来ないですよね。職員も症状があってよほどコロナを疑わない限りは検査を受たくない。陽性になってしまえば施設が大ごとになってしまうと言うのもあると思います。

そんな現状なので、ご家族は極力面会を控え、通所の方は高齢者、障害者問わずなるべく自宅に居て頂きたい事をわかってほしいです!

(ゆづき、37歳、看護師、女性、神奈川県)

看護師4年目として、日々病院で働いています。仕事先には施設が十分ではないのでコロナウイルスの疑いのある患者様は来られませんが、仕事のたびに家族の面会のお断りをし、家族に会えず混乱される高齢者の方の対応に追われています。

最前線で働かれているのは、とても苦労も多く立派だと思います。しかし、患者さんが穏やかに過ごしてもらえるように、田舎で細々と頑張っている医療者の事も忘れないで欲しい。

(木兎、24歳、看護師、滋賀県)


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