台風14号が接近しています。
気象庁によると、台風は9月17日午後に西日本に上陸し、19日にかけて西日本から東日本に進む見込み。九州から関東までの広範囲で、大雨や暴風などに警戒が必要です。
家のなかの浸水被害を少しでも軽減するため、どんな備えをする必要があるでしょうか。事前に対策できることをまとめました。
トイレやお風呂場の逆流に注意
豪雨や浸水時には下水が逆流し、1階のトイレや風呂場、洗濯機の排水口などから水が噴き出ることがあります。
下水道の水位が急上昇することが原因で、2階でも逆流することも。対策には、ビニール袋に水を入れた「簡易水のう」が有効です。
トイレ(便器内)や排水口などに置くだけで、逆流を防ぐことができます。
簡易水のうの作り方
1・40リットルなど大きめのビニール袋を2枚ほど重ねる
2・水を半分程度(20リットル)入れる
3・空気を抜き、口を固く閉める
また、浴槽の水を貯めておくと、逆流の防止やもしもの時のための生活用水として役立ちます。
※小さな子どもがいるご家庭は溺れるおそれがあり危険です。浴槽への転落・溺水対策をしっかり行うか、他の手段で水を確保する方法を考えましょう。
身近なもので「止水板」をつくれる?
玄関からの浸水を防ぐためには、土のうがなくても、「簡易水のう」やプランターやポリタンク、レジャーシートなどで代用可能です。
玄関などの前に隙間なく詰めると、浸水を軽減できます。ダンボール箱に入れると強度が増します。
また、浸水時には床下収納のふたが開いて水が室内に入ることがあるため、重いものや水のうなどでふたを塞ぐ必要があります。
大切なものは「高いところ」へ
大事な家財などを高いところに避難させておくことも大切です。書類や貴重品、高価な家電製品、アルバムなどのほか、数日分の衣類や防災グッズも高いところに移動させておくと良いでしょう。
また、畳は浸水するととても重くなるため、可能であれば食卓の上にあげるなど、浸水を避けられるところに移しておくと安心です。
車も、可能であれば事前に立体駐車場や高台など、安全なところに移動させましょう。事前の避難が難しかった場合は段差に乗り上げさせるなど、エンジン部分だけでも上げておくことで浸水による故障のリスクを減らすことができます。
なお、水害時に車で避難をすることは危険なのでやめましょう。
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