地震がトラウマになった子どもたちのために。熊本市がつくった絵本がある

    子どもたちの心は、災害で大きく傷つく。

    最大震度7の地震に襲われた北海道。死者は35人となり、いまだに余震も続いています。

    災害時には、子どもたちの心が大きく傷つきます。

    そうした子どもたちのケアのために、2016年に震災を経験した熊本市の子ども発達支援センターがつくった絵本があります。

    絵本では、地震を「ちきゅうさんがかぜをひいた」と表現。

    慣れない避難生活などで泣いてしまう男の子の様子が描かれています。

    避難生活が2週間続いた後、当時のトラウマから家に入ることができなくなりますが……

    だんだんと日常を取り戻していきます。

    絵本では、「子どもたちは、また家で地震が起きるのではないかと心配して、家に戻れない場合があります」として、保護者に3つのポイントを伝えています。

    1 / なるべく、もとの生活リズムに戻してください。 慣れているおもちゃなど近くに置いておくとよいかもしれません。

    2 / 子どもが安心できるスペースをつくってください。 例えば、物が倒れてきたり、落ちてこないようなスペースをつくってください。

    3 / 再度地震があった場合、どう行動するのかの見通しを伝えることも大切です。まずここに逃げて、次はどうするのかを知らせた上で、周りの大人がしっかり守ってくれるから大丈夫という安心感を与えてあげてください。

    熊本市の大西一史市長は、Twitterで「北海道でも子供達の心のケアが必要なので何かの参考にして頂ければと思います」と呼びかけています。

    北海道では余震が続いているようです。熊本地震の際にトラウマで怖がって自宅に帰れなくなった子供達の為に当時熊本市では絵本を作りました。北海道でも子供達の心のケアが必要なので何かの参考にして頂ければと思います。当時のツイートを引用しておきます。 https://t.co/AgBTHZzz1s

    絵本の全文は以下のサイトから。英語版、中国版も用意されていますよ。困っている人がいれば、ぜひ伝えてあげてください。