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ボール並みの「ひょう」で車がボコボコ、自宅も被害に… 保険はどうなる? まず、すべきことは。

ガラスが割れたり、ボディが凹んだり、雨樋やカーポートが壊れたり。ひょうやあられの被害では、自動車保険の車両保険や、火災保険の建物と家財の補償でどこまでカバーすることができるのだろうか。

関東地方北部で、激しい雹(ひょう)による被害が相次いだ。

Twitter上には「ピンポン球大」の雹が降ってきたという報告もあり、車や家に傷がついたとする投稿も多数ある。一時「車ボコボコ」がトレンド入りする事態にまでなった。

近年相次ぐ異常気象。もし、雹による被害を受けた場合、保険は適用されるのか?すべきことは、何なのか。

「雹」(ひょう)とは、気象庁によると、直径5mm以上の氷の粒を指す。一方で「霰」(あられ)はそれ未満の氷の粒だ。

ゴルフボールや野球のボール大のものが降ることもあるといい、そのスピードも相まって、被害が広範に及ぶこともある。

雹や霰による被害は保険の対象となるのか。日本損害保険協会の広報担当者はBuzzFeed Newsの取材に「一般的に、雹や霰による被害も火災保険の補償の対象に、自動車の車体の損害については車両保険の対象となります」とコメントした。

任意の車両保険に加入をしていれば、たとえば車のボディの凹みやフロントガラス、ドアバイザー、ライト類などの破損は、補償の対象になるということだ。

一方、住宅の屋根や雨樋、窓、網戸、カーポートや物置などの場合、建物を対象にした火災保険に加入していれば同様に対象となる。家財の被害については、対象としたものに加入している必要がある。

近年増えている太陽光パネルが建物、家財のどちらかになるかについては「(パネルの)所有者によって異なるようです」(同担当者)。保険会社への確認が必要だ。

被害に遭ったら、まず…

こうした補償はこれは雹や霰に限らず落雷や台風などの風水害、雪害などによる被害でも同様に適用されるが、地震や噴火、津波など、対象外となる自然災害もある(特約が用意されていることもある)。

また、注意が必要な点もある。同協会の担当者は「損害額が一定額以上でないと保険金が支払われない場合や、損害額から一定の金額(免責金額)を除いて支払われる場合がありますので、ご自身の契約内容をご確認ください」と語る。

さらに、自動車保険では、適用することによって「等級」がダウンしたり、「事故あり係数」に影響が出たりするなど、翌年以降の保険料金に影響が出ることにも留意が必要だ。

火災保険では「等級」制度はないが、いずれにせよ、修理代と免責金額(自己負担分)や保険代の上がり幅の合計額の比較が必要になる。

では、もし被害に遭った場合はどうすればいいのか。担当者は「ご自身が契約している保険会社に、速やかにご連絡ください。被害状況が確認できるように、建物全体や被害箇所の写真を撮影しておくと良いでしょう」。

そのうえで、「万が一、被害にあってしまった場合に備え、自分の加入している火災保険や自動車保険の契約内容を確認しておきましょう」と重ねて呼びかけた。

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