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戦前の沖縄にもセーラー服の少女がいた。終戦10年前をとらえた貴重な写真《沖縄慰霊の日》

カラー化されると、過去はより身近になる。

73年前、激しい地上戦により、焼け野原と化した沖縄。

パブリックドメイン / カラー化:東京大学 渡邉英徳研究室

かつて、そこには確かに人々の営みがあった。

終戦の10年前、そんな沖縄を写した貴重な写真たちがある。朝日新聞の記者が1935年に沖縄で撮影し、約80年を経て大阪本社で見つかったものだ。

写真は、横浜で開かれている展覧会「よみがえる沖縄1935」で展示されている。その一部を紹介する。

麦わら帽をかぶり、ダツなどの魚を運ぶ漁師

朝日新聞社提供

魚売りとみられる少年

朝日新聞社提供

バーキ(竹かご)を二段重ねにして頭に載せた女性たち。右には薬屋の看板が見える

朝日新聞社提供

那覇-糸満間の約9キロを走った「軌道馬車」

朝日新聞社提供

人力車

朝日新聞社提供

那覇市内にあった雑貨店の様子

朝日新聞社提供

当時の息遣いを伝えるこうした写真のカラー化が、人工知能(AI)によって進んでいる。

AI技術と住民の記憶をもとに、東京大学大学院情報学環・渡邉英徳研究室がプロジェクトに取り組んでいる。

渡邉教授は、写真がカラー化されることで「大昔で、手の届かない過去ではなく。つい最近起きたことのように感じられる」と話す。

たとえばこれは、降り出した雨にうたれるセーラー服姿の女子学生たちだ。

戦前の沖縄。1935年に撮影された写真。降り出した雨にうたれるセーラー服姿の女子学生。ニューラルネットワークによる自動色付け。

渡邊教授は、こうも語る。

「カラーになったことで、まるで彼女たちの声が聞こえてくるようですよね。10年後、この子たちの何人が生き残り、戦後どうなったんだろうということを考えさせられます」

AI技術だけでカラー化することは難しく、聞き取り調査の結果などを反映させることも必要だという。作業には「終わりがない」そうだ。

「色付けによって、記憶の継承がより進むのではないでしょうか」

傘をさした糸満の女性

開催中の「よみがえる沖縄1935」展にて,5月から追加展示される写真の一枚目。傘をさした着物姿の糸満の女性。白黒写真のニューラルネットワークによる自動色付け。展示に際し,再レタッチしました。

荷物を持ちながら市場を歩く人々

戦前の沖縄。1935年に撮影された写真。風呂敷に入れた荷物を持ちながら市場を歩く,日傘・洋服姿の女性と番傘・着物姿の女性。ニューラルネットワークによる自動色付け。

那覇の市場で買い物をする女性たち

戦前の沖縄。1935年に撮影された写真。那覇市場で買い物をする,洋服に日傘をさしているモダンな女性。ニューラルネットワークによる自動色付け。

冒頭にもあった、那覇の百貨店

戦前、1935年の沖縄。リクエストにお応えしてみました。ニューラルネットワークによる自動色付け。 https://t.co/0hBOdHHIia

展覧会「よみがえる沖縄1935」は7月1日まで。

日本新聞博物館「よみがえる沖縄 1935」展、この連休にリニューアル。カラー化写真が追加されます。この四点です。みなさまぜひお運びください。

カラー化は一部のみ。横浜市中区の「ニュースパーク(日本新聞博物館)」で。月曜休館、詳細は同館サイトへ。

BuzzFeed Newsでは【米兵が見た戦場 カラーで振り返る《沖縄慰霊の日》】という記事も掲載しています。

Contact Kota Hatachi at kota.hatachi@buzzfeed.com.

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