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デジタル庁「ワクチン接種証明書アプリ」旧姓併記のマイナンバーでは使用不可。批判の声も、今後改修へ

「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」は、二次元コード付きの接種記録を登録、表示することができる公的アプリ。飲食店、イベント会場、海外渡航などの際に活用できる。

デジタル庁が12月20日にリリースしたスマートフォン向けの「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」。

利用にはマイナンバーカードやパスポートが必要だが、「旧姓併記」をしているものに対応していないことが、わかった。技術的な対応が間に合わなかったためといい、今後改修する予定だという。

Twitter上では「明確な不利益」「訳がわからないよ…」「意味ないじゃん」など批判の声もあがっている。

「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」は、二次元コード付きの接種記録を登録、表示することができる公的アプリ。飲食店、イベント会場、海外渡航などの際に活用できる。

登録にはマイナンバーカードに加え、海外用の場合はパスポートも必要になる。暗証番号さえ覚えていれば登録は1分ほどで可能だ。

デジタル庁も「これを読み取ることで簡単に情報を確認することができます」と利用の推進を呼びかけていた。

しかし、アプリの「利用上のご注意」では「本アプリで接種証明書の発行ができない方」として、以下の3点があげられている。

「マイナンバーカードに旧姓併記がある方」「パスポートに旧姓・別姓・別名併記がある方」「パスポートとマイナンバーカードの氏名表記が異なる方」

マイナンバーカードへの旧姓併記は2019年から始まった。女性を中心に、結婚によって姓を変えた人が、仕事などで旧姓利用を続けているケースが多いとして、その利便性をはかるために導入された制度だ。

パスポートの旧姓併記も同様の目的から、2021年4月に条件が緩和されたばかりだ。こうした背景から、Twitter上では批判の声があがっている。

デジタル庁の広報担当者は、BuzzFeed Newsの取材に以下のように回答した。

「旧姓併記の場合は『苗字(旧姓)名前』というフォーマットになっていることから、技術的な理由でファーストリリースでは間に合っていません。今後対応できるように改修する予定です」

改修の時期はわかっていないが、意見があがっているのは確認しているといい、できる限り早く対応をする方針だという。