東京オリンピックの開会式に向けて、7月23日昼、航空自衛隊のブルーインパルスが東京都心上空に「五輪マーク」を描いた。
これについて、自民党の片山さつき参議院議員(比例)は同日夕、「ブルーインパルス、素晴らしい!」とツイートを更新したのだが……。
この画像は23日のものではない。リハーサルのものでも、57年前のものでもない。
1964年のオリンピックに向かう東京の下町をノスタルジックに描いた「映画ALWAYS 三丁目の夕日'64」の1シーンだ。
たしかに予告編と比べてみると、一目瞭然だ。なお、映画の山崎貴監督は当初開・閉会式の演出チームのメンバーだったが、延期などにともないチームは解散している。
ツイートは2時間ほどで4000以上の「いいね」が集まるなど拡散。「え…片山さん大丈夫?」「せめて今日のものを載せた方が」などとツッコミが殺到。
片山議員は映画の引用であることは一切明示しておらず、中には「素晴らしかったですね」「素敵な写真ありがとうございます」「予行演習の時の?」などと本物と誤解してしまっている人もいるようだ。
その後、片山議員は改めてTwitterを更新。「拍手が沸き起こりました」というリプライを引用し、こうツイートした。
「私、この3日ずっと九州で活動していて、今もホテルのテレビで開会式見てます。ブルーインパルスが無事飛べた、と新宿の都庁にいる仲間からSNSが来て、まさかドタキャンは無いとは思ってましたが、本当にホッとしてそのままTwitterに上げました。航空写真は通常、後から発表ですから」
仲間からの送られてきたものをそのままアップしたと弁明しているようにも見えるが、やはり、映画の1シーンであることへの言及はされていない。