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竹内結子さんに寄せられる反応に、俳優の高知東生さんが「俺自身が一番知りたかった事」とファンに訴え

40歳で急死した竹内結子さんの訃報を受け、ファンなどからはさまざまな反応が寄せられている。その中に、「子供がいたのになんで?」というものがある。それに対し、俳優の高知東生さんが心境をつづった。

女優の竹内結子さんが急死し、自殺したとみられるとの訃報を受け、俳優の高知東生さんが母親を自殺で失った立場から、「俺は『子供がいたのになんで?』と目にすることが一番辛い」とTwitterでファンらの反応に対して心境をつづった。

竹内さんには前夫との間に生まれた長男がいる。そして、夫で俳優の中林大樹さん(35)と再婚後、2020年1月に第2子となる男児を出産していた。

このことから、竹内さんの死後、「小さい子どもがいるのに」「子どもがうまれたばかりなのに」などの反応がファンなどから多くあがっている。

こうした反応に対し、高知さんは9月28日にTwitterを更新。「竹内さんの件、自死遺児の俺は『子供がいたのになんで?』と目にすることが一番辛い」と気持ちを訴えた。全文を紹介する。

それは俺自身が一番知りたかった事。愛されなかった子供とずっと信じていた。心を閉ざしている時は、周囲の人が良かれと思って何を言ってくれても届かなかった。俺も愛されていたと思えたのは55歳になった今年のこと

人は自分の頭で理解できない出来事に出会うと、何とか理解したいという作用が働いて想像で結論付けがちだけど、今の様な心が病みやすいネット時代は「理解できないけれどそっとしておこう」という練習を自分の頭にさせることも大切じゃないかな。残されたご家族の人生を最優先に考える練習とでもいうか

お袋は自死したけど、俺のことを最後まで大切に考えてくれ、愛してくれていたと今は信じている。例えそれが真実でなかったとしても、自死遺児の俺にとって自分が心からそう思えるようになったことで、自分を赦せた。親の命綱になれなかった自分を責めてしまう子供もいる事を知ってもらえたら有難い。

NHKなどによると、竹内さんは9月27日、自宅で意識不明の状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁は状況から自殺とみているが、遺書は見つかっていないという。40歳だった。

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