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「特急電車並み」の台風10号の風。窓ガラスが割れる被害、その備えは。

「猛烈な強さ」維持しながら、九州に接近して通過するか、上陸する可能性があります。

沖縄県に近づいている過去最強クラスの台風10号(ハイシェン)は、「猛烈な強さ」を維持しながら、九州に接近して通過するか、上陸する可能性があります。

このままでは、台風による風で、窓ガラスが割れる被害が起きるおそれがあります。

被害に遭わないようどう備え、窓ガラスが割れた場合にはどうすればいいのでしょうか。

気象庁によると、9月5日(土曜)の夜から6日(日曜)にかけ、沖縄県に近づきます。そして、7日までに鹿児島県の奄美地方や九州に接近し、上陸するおそれもあるといいます。

気象庁は、「特別警報級の勢力」としています。台風が接近する地域では、記録的な大雨・暴風・高波・高潮となるおそれがあり最大級の警戒が必要で、「本日中に台風への備えを終わらせるようお願いいたします」と呼びかけています。

日本の南に位置する5日午前8時45分現在、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルです。

5日正午の予報では、「非常に強い」強さから、「猛烈な強さ」に変わり、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は75メートルと勢力を増す見込みです。

いずれも気象庁が設けている風の強さを示す目安で、最も激しい「猛烈な風」にあたります。記録的な暴風となるおそれがあります。

「猛烈な風」とは、「特急電車」並の速さで、屋外での行動が「極めて危険」なレベルです。

走行中のトラックが横転したり、住宅によっては倒壊するものがあるレベルです。電柱や街灯のほか、ブロック塀が倒壊することもあるため、「屋外での行動は極めて危険」といいます。

窓ガラスの破損を防ぐ方法は

こういった危険な風により、車の横転、木やビルの壁の一部が吹き飛ぶなどの被害が各地で起きるおそれがあります。宙に舞ったものが窓に衝突し、窓ガラスが割れた、との被害も過去にありました。

気象庁は、屋外での備えとして、窓や雨戸はしっかりと鍵をかけ、必要に応じて補強するよう対策を示しています。

ベランダや庭に飛来物となるようなものは置かないことも大切です。

ただし、雨や風が強くなってからでは、外での作業は危険なため、事前に実施する必要があります。

また、室内からは、飛散防止フィルムなどを窓ガラスに貼るほか、飛来物の飛び込みに備え、カーテンやブラインドをおろしておくのが良いとしています。

では、万が一、窓ガラスが割れてしまった場合、どうすればいいのか。

京都大学防災研究所によれば、窓ガラスが割れた際にはガラスの破片によるけがを防ぐため、屋内でも靴を履いて行動するよう注意喚起しています。

さらに、割れた窓とは反対側の窓やドアを少し開ける必要があるといいます。割れた窓から風が吹き込み、風圧で屋根が吹き上がってしまう恐れがあるからです。

気象庁は、暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒し、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒するよう呼びかけています。

自らの命を守るため、事態が悪化する前に早めに避難するよう判断し、以下の5つを心がけて安全確保に努めるべきです。お気をつけください。

  • 外出はなるべくしない
  • 水辺には近づかない
  • がけや傾斜地、樹木の少ない山間地には近づかない
  • 冠水した道路は歩かない
  • 地下にはなるべく行かない

身近な防災グッズから災害時のライフハック、避難に必要なものや、被災者 / 被災地の健康・衛生対策まで。

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