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安倍首相による東京・中野での応援演説、政権への賛否で一部で衝突も 何が起きたか

演説会場はどんな様子だったのか。

自民党の総裁である安倍晋三首相が7月7日、参院選の女性候補者の応援のため、JR中野駅北口で街頭演説をした。

演説会は、午後3時半からの予定だった。記者が到着したのは、その1時間ほど前。すでに多くの支持者らが集まっていたが、政権に批判的な人が声を上げたり、プラカードを掲げたりする様子は見られなかった。

支援者と見られる人の中には、日の丸を手にした人もいた。混乱が起きないよう、SPや警察官、関係者らが厳重な警戒態勢をとっていた。

待機する報道陣も多かった。報道エリアはすし詰め状態だった。そんな中、自民党関係者はマイクを使って、女性候補者よりも安倍首相の名前を連呼。通行人らに演説を聴いてもらうよう呼びかけた。

演説会が始まった午後3時半ごろ。関係者らが、順次演説を始める。しかし、安倍首相や女性候補者は姿を見せず、支援者の中にも「これが長いんだよなー」とぼやく人もいた。

近くでは「こんな政権本当にもうイヤだ!!」などと書かれたプラカードを掲げる人の姿が目立ち始めた。

そして、安倍首相と女性候補者が姿を見せた。会場は拍手と歓声とともに、「安倍辞めろ!」などのコールが湧き上がった。

安倍首相の演説が始まり、「安倍辞めろ」などコールがわき起こっています。 そんな反対派の様子を撮影していた人の携帯電話を地面に叩きつけ、画面を壊した女性もいました。警察が仲介に入っています。 #参院選

大声で抗議する人たちをスマートフォンで撮影する人がいた。それに怒った、抗議側の女性がスマホを地面に叩きつけ、画面がこなごなに壊れるという衝突も起きた。その現場に警察官が駆けつけ、双方の話を聞きながら対応にあたった。

鳴り止まない「帰れ」や「安倍辞めろ!」コール。その声がある場所では、安倍首相による演説の声がかき消され、何を訴えているのかわからないほどだった。そのため、自民党を支持する人々からは「うっせーんだよ。帰れ」「選挙妨害だ」「聞こえないだろ」といった怒鳴り声も上がった。

安倍首相の演説中、政権に反対する人たちの「帰れ」「安倍辞めろ」という声が大きく、マイクの声が聞き取れなく時もあります。 そんな人たちに、「うっせーんだよ。帰れ!」と強い口調で迫る支持者の姿も。 #参院選

政権批判のプラカードを掲げる人々の前に立つ自民陣営の関係者がいた。その手に「がんばれ自民党」「安倍総理を支持します」というプラカードが。報道陣のカメラに、批判のプラカードが写らないようにする効果があるように見えた。

こうした状況では、足を止めた場所から動かなければ、自民党や安倍首相に反対する人ばかりがいたようにも見える。しかし、こうした騒ぎから少し距離を置き、街頭演説を静かにじっくりと聴き入る人たちも多かった。

一方で、安倍首相による街頭演説を静かに、じっくりと聴き入る人たちもいます。 安倍首相は「真っ当な社会を実現する」などと訴えてています。 #参院選

自民党による演説会は最後、ガンバローコールで締めて終わった。政権を批判する人々は「嘘つき」「さっさと帰れ!」と厳しい顔つきで声を上げ続けた。

安倍首相による街頭演説は、がんばろーコールによって終了しました。 支持者の中には、大きく手を挙げ、笑顔で帰る人が多く見られます。 一方で、政権に反対する人たちは、「嘘つき」「さっさと帰れ!」と厳しい顔つきの人たちがいます。 どちら側の聴衆も帰り支度を始めています。 #参院選

一方で、多くの支持者らは大きく手を挙げ、笑顔で帰っていった。参院選は、7月21日に投開票される。