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自民党の甘利幹事長が小選挙区で落選確実と報道 「これはもう犯罪です!」選挙戦で垣間見えた焦り

「地元に入れるのは今日の2時間だけ」と伝えていたが、終盤戦でスケジュールは一変した。

自民党の甘利明幹事長が、衆院選の小選挙区 (神奈川13区)で立憲民主党の太栄志氏に敗れた。その後、比例区で復活当選確実となった。

選挙戦では「党の顔」として初日から全国の候補者の応援に奔走したが、自身の劣勢が伝わると急遽、28日から地元入り。自身の選挙区に3日間こもって票集めに力を入れるも、支持を得られなかった。

甘利氏は経済再生担当相だった2016年、都市再生機構(UR)と補償交渉をしていた建設業者側から秘書も含めて計600万円の現金を受け取った疑惑が浮上し、閣僚を引責辞任した。

今年10月1日には党幹事長に起用されたが、疑惑に関する説明責任を十分に果たしていない、との批判はくすぶり続けた。

党全体の選挙を取り仕切るのが、幹事長の最大の仕事。全国の候補者の応援に駆け回り、21日にはTwitterで「選挙期間中地元に入れるのは今日の2時間だけ」と報告していた。

“本日は地元選挙区での決起大会でした。選挙期間中地元に入れるのは今日の2時間だけ。よってタスキをかけるのもこの2時間だけ。コスパの悪い選挙備品だね。でもその分、同志の応援に全国を走り抜けます。”

本日は地元選挙区での決起大会でした。選挙期間中地元に入れるのは今日の2時間だけ。よってタスキをかけるのもこの2時間だけ。コスパの悪い選挙備品だね。でもその分、同志の応援に全国を走り抜けます。

Twitter: @Akira_Amari

ところが、事態は一変。党ウェブサイトの甘利氏の応援演説のスケジュールには、28日以降の予定がない。

選挙最終盤で地元の神奈川13区に戻ると、「2時間だけ」のはずだったタスキをかけ直し、3日間にわたって自分のためにマイクを握ることになった。

30日のマイク納めでは「まっすぐに戦っていく選挙戦でありました。絶対に負けちゃいけないと思っている」と頭を下げ、最後のお願いをした。

この選挙必ず勝たねばなりません。私甘利明には夢があります。日本をもう一度世界一にすると云う夢です。その夢を叶える使命が私にはあります。必ず夢を叶えてみせます。 #自民党 #衆院選挙2021 #神奈川13区 #甘利明

Twitter: @Akira_Amari

地元選挙区の3日間の遊説では、口利き疑惑について「卑劣な誹謗中傷戦。これはもう犯罪です!」「後ろ指をさされるようなことは何ひとつしていない」などと発言

「私がいなくなれば大変なことになる」「未来は変わっちゃう」「私の妨害をしたら、これは国家の行く末を妨害しているのと同じことなのであります!」とも語り、支援を訴えていた。

投開票日となった31日、小選挙区で落選した場合の進退については、TBS系列の選挙特番で「総裁に身柄を預けなければならない」と語った。

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