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あの人も「政界渡り鳥」? 党を渡り歩いてきたのは小池百合子都知事だけではない

「我々は出世魚。今からびゅんびゅん跳びはね、日本の危機、世界の危機を救っていく」

東京都議選に合わせ、地域政党「都民ファーストの会」に鞍替えする候補者たちが相次いだ。

時事通信

現在、定数127の都議会で現有6議席の都民ファーストは、全42選挙区に公認候補50人を立てた。政治塾「希望の塾」の塾生や無所属の現職都議などがいる。

その中で、注目されたのが、自民、民進から移籍した現職と元職の都議や市区町議の18人の存在だ。自民から移ったのは11人、民進からは7人いる。

都議選を前にした「離党ドミノ」は、自民、民進にとって大きな痛手となった。自民党の下村博文都連会長は、BuzzFeed Newsの取材にこう指摘する。

「都民ファーストは、自分が選挙に当選したいがために移ってきた人が多く、半分以上が政治について素人の『烏合の衆』です」

「政治の素人たちだから、小池知事のやることにすべて賛成して、言いなりになる『イエスマン』たちだ」

そんな都民ファーストを率いるのが「政界渡り鳥」の異名を持つ小池百合子都知事だ。

Kota Hatachi / BuzzFeed

小池知事は、日本新党で初当選すると、自民党まで5つの政党に在籍。6月1日、自民党に離党届を提出し、都民ファーストの代表に就任した。自民党はまだ離党届を受理していない。

政治家が、離党や解党、結党、復党などをするのは珍しいことではない。選挙前に移籍したならば、「当選目当て」と疑問視されることも多いが、政策実現や人間関係のもつれなどさまざまな理由がある。

多くの政党に在籍してきた政治家は、小池知事以外にどんな人がいるのか。一部をまとめた。

小沢一郎氏(自由党代表)

時事通信

「壊し屋」とも呼ばれる小沢氏は、自民党の公認で初当選。新生党、新進党、自由党、民主党などを経て、現在は自由党の代表を務める。

民主党政権時代の2012年、消費増税法案に反対した議員らを率いて集団離党し、「国民の生活が第一」を結党した。

滋賀県の嘉田由紀子前知事の「日本未来の党」に合流すると、同年の衆院選で同党は惨敗を喫した。その直後に嘉田前知事と対立し、翌年に「生活の党」に改称した。

2014年の衆院選では、同党の所属議員に「それぞれの政治生命をながらえることを考えてもらう。好きにしていい」と語り、離党を容認する姿勢も見せた。

片山虎之助氏(日本維新の会共同代表)

時事通信

自民党の公認で初当選。「たちあがれ日本」に入り、「太陽の党」などを経て、現在は「日本維新の会」共同代表。衆参合わせて現職最高齢の参院議員だ。

2010年の参院選で、自民党の内規の「70歳定年制」により公認を得られなかったため離党し、「たちあがれ日本」に入党した。その後、石原慎太郎氏が参加したことで「太陽の党」に党名が変わった。だが、数日後、同党は当時の「日本維新の会」に合流した。

「維新の党」だった2015年、当時の民主党への合流を党が模索。新党として「おおさか維新の会」の立ち上げを打ち出した橋下徹氏に同調し、除名処分を受けた。

平沼赳夫氏(自民党)

時事通信

自民党から無所属時代などを経験後、たちあがれ日本(後に太陽の党)を結党。日本維新の会に合流後、「次世代の党」を立ち上げ、現在は自民党に復党している。

2005年、小泉政権で郵政民営化法案に反対したことで、衆院選に無所属で出馬。その後、自民党から復党の打診などもあったが、2010年に故・与謝野馨氏らとともに「たちあがれ日本」を結成した。

「太陽の党」に党名変更後、「日本維新の会」に合流。同党が分裂する形で「次世代の党」が結党された。党首だったが2015年に離党し、古巣の自民党への復党を果たしている。HP上の「復党のご挨拶」でこう記している。

「憲法改正の動きを更に推進するために、自由民主党復党という決断に至りました」

亀井静香氏(無所属)

時事通信

自民党を離党し、国民新党を結党。後に「反TPP・脱原発・消費増税凍結を実現する党」の結成などを経て、「日本未来の党」の所属になる。離党して「みどりの風」に加わるが、解散によって無所属になった。

郵政民営化をめぐって自民党を離党し、国民新党を結党した。民主党との連立政権を組んだが、2012年に消費税増税法案に反対して連立政権の離脱を主張。代表を解任されて離党した。

幹事長を務めた「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」が、滋賀県の嘉田前知事率いる「日本未来の党」への合流が決まり、こう述べた

「我々は出世魚。嘉田知事という素晴らしいリーダーの下でさらに出世魚はでかくなった。今からびゅんびゅん跳びはね、日本の危機、世界の危機を救っていく」

政党の鞍替えを「選挙で当選するためでは」と冷たい視線で見られ続けるかは、その後の活動に関わっている。

BuzzFeed Newsでは、東京都議選に関する記事をこちらにまとめています。

バズフィード・ジャパン ニュース記者

Contact Kensuke Seya at kensuke.seya@buzzfeed.com.

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