安倍晋三首相は4月1日、国内5000万あまりの全世帯に、国が買い上げた「布マスクを2枚ずつ配布する」と発表した。再来週以降、感染者が多い都道府県から順次配布するという。
安倍首相は、布マスク姿で話し、「布マスクは、使い捨てではなく、洗剤を使って洗うことで再利用が可能であることから、急激に拡大しているマスク事情に対応する上で極めて有効である」と語った。
では、布マスクはどのように洗濯すればいいのか。厚生労働省と経済産業省による動画から紹介する。
用意するのは、衣料用の洗剤、塩素系の漂白剤、清潔なタオル
さらに、大きめの桶、台所用手袋、洗濯バサミ。以上だ。
1.洗剤で洗っていく。
まず桶に衣料用洗剤を入れる。
商品に記載の使用料を確認。水2リットルに対して0.7gほどが目安。
洗剤を入れたら、スプーンなどで水に溶かす。
その中に、マスクを入れて10分放置。
10分後。軽く押し洗いをする。
軽く押し洗いするのは、「繊維を痛める」から。もみ洗いはしないこと。
洗い終わったら、桶に入った水を流す。
桶に水道水をため、マスクの洗剤をすすぐ。
2.汚れが気になる人は、塩素系漂白剤を使う。
その際、必ず台所用の手袋をはめる。
桶に水をため、漂白剤を入れる。
水1リットルあたり15ミリリットルが目安。
マスクをその中に入れ、10分間浸す。
10分後、桶の漂白剤を流す。
桶の中で、たっぷりの水道水ですすいでいく。
漂白剤がしっかり落ちるよう、もう一回水道水をためてすすぐ。
3.桶から出したら、タオルで挟んで、たたいて水気をとる。
4.水気がなくなったら、洗濯バサミに挟んで乾燥させる。その際、「陰干し」で自然に乾かす。
乾燥機は使わないこと。
洗濯で、たとえ縮んだとしても、品質に影響はない。
そして、1日1回洗濯するよう呼びかけている。ただし、「汚れたら、その都度洗うようにする」と良いという。
安倍首相は、日本郵政による全住所配布のシステムを活用し、1住所あたり2枚ずつ布マスクを配布するとして、こう述べた。
「世帯においては必ずしも十分な量ではなく、洗濯などのご不便をおかけいたします。店頭でのマスクの品薄の現状を踏まえ、国民の皆様の不安解消に少しでも資するよう、速やかに取り組んでまいります」