小池知事が築地の業者に直接謝罪へ 移転については明言避ける

    結局、どっち?

    築地市場の豊洲移転問題をめぐり、東京都の小池百合子知事は6月17日、築地市場を訪れ、知事就任前に都が約束した豊洲市場の無害化ができていないことを市場業者に直接謝罪する。

    「謝罪し、話を伺う機会」

    小池知事は、6月1日の都議会の所信表明演説で「無害化」をめぐり、「いまだ約束を守れていないことを都民の皆様におわびする」と謝罪している。

    16日の定例記者会見で小池知事は、「一度きっちりと無害化できていないと謝る必要があると思う。業者から話を伺う機会だ」とした。

    また、23日の東京都議選告示前までに移転判断をするかついては、「方向性を見極めていきたい」「そのあたりを含めて検討しているところ」とし、明言しなかった。

    小池知事は「豊洲移転」で指示、開場は2018年5月か

    新聞各紙は、告示前までに豊洲への移転の可否を判断すると報じている。

    日経新聞は、豊洲移転を前提に調整するよう小池知事が都庁幹部に指示した、と伝えている。また、小池知事に近い複数の関係者が「単独での築地再整備はもうない」と述べたという。

    一方、読売新聞によると、小池知事が、豊洲に移転すると決めた場合には、2018年5月の大型連休明けに開場を検討している。

    5月が検討されている根拠として、800社以上ある卸売業者や仲卸業者などの引っ越しを短期間で実現するには、繁忙期を避け、まとまった休みを確保する必要があることなどが挙げられている。

    大型連休中を利用して引っ越し、連休後に開場することを検討している、と読売新聞は報じている。

    都の専門家会議による土壌汚染対策の発表や市場問題プロジェクトチームの報告書が出揃った。小池知事は、15、16日にある「市場のあり方戦略本部」の議論を受け、23日までに移転の可否を判断すると見られる。


    BuzzFeed Newsでは、この問題について【小池知事は「決めるのが遅すぎ」と下村・自民都連会長 豊洲移転表明すれば選挙に影響】という記事も配信しています