「ドット絵を組み合わせたり反転させて、あらたなドット絵を生み出すとんちゲームが天才の発想すぎた」と話題になっています。
この投稿をしたのは、個人ゲーム開発者で「もっと知られるべきフリーゲーム」を紹介する活動をしているオクトレイン(@octo_rain_game)さん。4月11日、X(旧Twitter)で『四字戯画 ~よじ君の漢字クイズ~』をプレイ動画付きで紹介しました。
そのゲームシステムとは? 「めちゃくちゃ面白い」「無料で遊べるとかマジかよ」とハマる人が続出
このゲームはブラウザ上で遊べる無料ゲームサイト「unityroom」で無料公開されています。ルールはシンプルで、「一石二鳥」などの漢字4文字をドット絵を組み合わせてつくるというもの。
今回、投稿された30秒ほどのプレイ動画では「海千山千」という四字熟語を作るクイズが映し出されています。
水滴のドット絵に同じ絵を足すと「海」のドット絵に。1のドット絵に、0の絵を足して「10」のドット絵に。「10」に0を足して「100」。「100」に0を足すことで「1000」が完成。なるほど、これで「海千」ができるというわけです。
オクトレインさんは「こういった面白すぎるギミックがあちこちに散りばめられている」と絶賛。この投稿は約1万8000件の「いいね」を集めました。
💬「これめちゃくちゃ面白い、みんなやって」
💬「無料で遊べるとかマジかよ。時間溶ける」
💬「四字熟語の知識もだけどひらめき力が試される」
オクトレインさんの紹介には大きな反響が寄せられ、このゲームにハマる人が続出しています。
制作期間は1週間。イラスト担当はパートナー。「QuizKnockの漢字クイズにハマった勢いでできた」と開発者が明かす
BuzzFeed編集部では、このゲームを開発した瓜頭(かず)(@maskedmelon)さんに、どんなところからこのゲームを思いついたのかなど取材しました。
――『四字戯画 ~よじ君の漢字クイズ~』は四字熟語をドット絵を組み合わせて作るというアイデアが非常に面白いですが、どんなところから発案されたのでしょう?
当時QuizKnockを毎日見ていて、その中でも漢字のクイズにハマって、自分でも漢検の勉強をして準1級を取ったりしてました。その勢いでできたゲームです。『There Is No Game』にも多分に影響を受けています。
――グラフィックデザインはShiboさんが担当されたということでよかったでしょうか? 作業の分担について教えていただければ。
イラストは主にShiboが担当しています。BGMや効果音はフリー素材をお借りしていて、それ以外は自分が組んでいます。
――トータルでの制作期間はどれくらいだったでしょう?
バグ修正や追加実装で多少期間外も触りましたが、おおむね1週間です。unityroomで行われている「1週間ゲームジャム」のお題「そろえる」に参加した際のゲームです。
――ゲームに出てくる四字熟語はどうやって選定したのでしょう?
「16x16のドット絵にしても識別できる絵」で表せる漢字を選んで、その漢字で作れる四字熟語を探しました。後半は「いじわるな作り方」を思いついた漢字をどんどん採用して作っています。
――unityroomで公開されたのは2022年ですが、今回もオクトレインさんのプレイ動画が話題になって新しくプレイされる方が増えるなど、長く評判になっていることをどう感じていますか?
自分でも気に入っているゲームの一つなのでありがたいです。四字戯画はジャムでの発表時6位でした。該当のジャムでも400作くらい。ジャム自体何年も続いているイベントで、もっと面白いゲームがいっぱいあります。オクトレインさんにはこれからも発掘作業を頑張っていただいて、界隈を盛り上げていただければと……。
――瓜頭さんとShiboさんの簡単なプロフィールを教えていただけないでしょうか?
「期間が1週間のゲームジャム」が趣味のプログラマです。Shiboは妻です。夫婦円満の秘訣は定期的に協力しないといけない状況を作る事です。