ロシアで6月に反乱を起こした民間軍事会社「ワグネル」の創設者、エフゲニー・プリゴジン氏が死亡した可能性が高いことが分かりました。
モスクワ北西部にあるトベリ州で8月23日に墜落したビジネスジェット機の搭乗者名簿に、プリゴジン氏の名前があるとロシアの航空輸送局が明かしました。暫定データによると、飛行機に乗っていた10人全員が死亡したそうです。ロシア国営タス通信が報じました。
同通信によると、航空輸送局の当局者は「今晩、トヴェリ州で発生したエンブラエル飛行機墜落事故の調査が開始された。乗客リストによると、エフゲニー・プリゴジンの姓名がこのリストに含まれていた」と述べたそうです。
「プリゴジンの乱」でモスクワに向けて進軍したことも
プリゴジン氏は2013年にワグネルを創設。ロシア政府の支援を受けて、ウクライナやアフリカ各地の紛争に介入していましたが、ロシア軍とのあつれきから6月23日に反乱を起こしました。ロシア南部の軍事基地を占拠した上で、モスクワに向かって進軍。すぐに撤退したものの、その後の去就が注目を集めていました。