衝撃的な写真がSNSで話題になっています。
家庭用コンセントの差し込み口に刺さっているのは、スマホなどの充電に使う「Micro USB Type-B」ケーブルの端子だったのです。2歳の男の子がやったとみられ、一歩間違えれば、感電事故なども発生しかねない事態でした。
「子供の行動はやばい」と10月26日、お父さんが写真をX(旧Twitter)に投稿したところ、1日足らずで8000回以上もリポストされるなど大きな反響を呼びました。
💬「これは怖い……でも確かにやっちゃいそう」
💬「小さいお子さんが居らっしゃるご家庭は本当に気をつけた方がいい」
💬「当たり前のことが、幼児にとっては当たり前じゃない」
などと、心配する声が続出しています。
配線器具の業界団体の指摘「もし右の穴に差し込んでいて金属部分を触っていたら感電する危険性はあった」
今回のケースはどれくらい危険なのか調べてみました。
すると、意外なことが分かりました。四国電力の公式サイトによると、家庭用コンセントの差し込み口は通常、左が9ミリ、右が7ミリと幅が違っています。
通常であれば、電圧がかかるのは右の穴のみで、左の穴には電圧がかかっていないそうです。今回のUSBケーブルの端子が差し込まれていたのは左の穴なので、お子さんが感電の危機を逃れたといえそうです。
配線器具の業界団体「日本配線システム工業会」の担当者に取材したところ、USBケーブルによる事故はあまり聞いたことはないものの「児童がマイナスドライバーや安全ピンなどをコンセントに差し込んで感電した事例はある」ということです。
今回は左の穴ということで難を逃れたものの、「もし右の穴に差し込んでいて金属部分を触っていたら感電する危険性はあった」と指摘しました。
幼い子どもがいるご家庭では「コンセントの差し込み口に保護のキャップを付ける」「幼児の手の届くところにコンセントに差し込めそうな物を放置しない」など注意した方が良いということでした。
—— なぜコンセントにケーブルが挿さっていたのでしょう?
0歳の子供はまだ自由に動けないので2歳の息子の行為だと思います。
—— 今回のMicroUSBケーブルの普段の収納場所は?
正直なところ部屋が少し散らかっていまして、特に私の部屋は機器も多いのでUSBケーブルなども少し散乱している状況でした。私の部屋に2歳の子は勝手に入っていることもたまにあり、おそらくそこから持ち出したと思います。
—— MicroUSBケーブルがコンセントに刺さっているのを見たとき、どのように感じましたか
「これって刺さるんだ……」というのが率直な感想です。
—— お子さんにケガなどはありませんでしたか。また、ケーブルを取り外す際にもケガをされたりはしませんでしたか
特に問題なく取り外しできました。また気づくと刺さっていた状況のため怪我などもない様子でした。
—— 家全体でコンセントカバーをつけるなどの対策を考えているとのことですが、他にもお子様への注意喚起などは考えていますか
今のところカバーを付ける対策のみ考えています。息子への注意喚起は、現場を見つける機会があれば行いたいですが、その場でやっていない行為に対して注意しても伝わらないと思いましたので。