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台風19号、暴風被害が「最悪」コースの可能性も。気象庁が警戒呼びかけ

気象庁では、台風が接近する地域では、台風15号や2018年の台風21号と同程度の暴風の恐れがあるとしている。

気象庁は10月9日午後、台風19号に関する臨時記者会見を開いた。同庁は予報をもとに、台風が西寄りのコースをとった場合「風の被害にとって最悪」として、厳重な警戒を呼びかけた。

気象庁予報部(9日12時45分発表)によると、大型で猛烈な台風19号は9日午後12時現在、小笠原近海を1時間に約15キロの速さで北西に進んでいる。

中心気圧は915ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル。最大瞬間風速は75メートルで、中心から半径240キロ以内では風速25メートル以上の暴風域となっている。

今後、次第に北のち北東に進路を変えて、非常に強い勢力を保ったまま、12日から13日にかけて西日本から東日本に接近または上陸するおそれがある。


暴風被害に最大級の警戒を

特に警戒を呼びかけているのが暴風被害だ。気象庁では、台風が接近する地域では、先月上陸し甚大な被害をもたらした台風15号や、2018年の台風21号と同程度の暴風の恐れがあるとしている。

もし、台風19号が西よりのコースをとった場合、気象庁は「近畿・四国に近いところに上陸し、北陸・日本海側に近いところも入って、東北地方まで進む可能性がある」と見ている。

加えて「台風の東側の地域では特に風が強まり、さらに次第に加速する状況。風による被害にとって最悪のコースとなる」としている。

台風15号の爪痕が残る千葉県をはじめ、被災地では特に警戒が必要だ。

また、1日あたりの降水量では400mmを超える可能性があり、大雨の被害にも注意が必要だ。