
即位礼正殿の儀のリハーサルのため、皇居に入られる天皇、皇后両陛下=15日、皇居・半蔵門[代表撮影]
【UPDATE】(2019/10/18 15:30)政府は10月18日、「祝賀御列の儀」を11月10日に延期することを閣議決定した。
政府は、天皇陛下の即位に伴う儀式のうち、東京都心で10月22日(火)に予定していた祝賀パレード「祝賀御列の儀」を延期する方針を決めた。菅義偉官房長官が10月17日午後、記者会見で発表した。

「即位の礼」当日に行われる「祝賀御列の儀」のリハーサルを行う警察官ら=6日、東京都港区
菅官房長官は15日に「祝賀御列の儀などの準備は淡々と進めていきたい」と述べていたが、台風19号で甚大な被害が出たこともあり、政府は宮内庁とも相談の上でパレードの延期を決めたという。
延期日時について、菅官房長官は「諸般の状況を勘案し、日時等を調整をしている」と述べた。
NHKなどは、政府が11月10日に延期する方針を固めたと伝えている。延期日は、閣議決定を経て決まる見通し。
天皇皇后両陛下は15日、宮内庁を通じて、台風19号で犠牲となった人たちへの哀悼の気持ちと、遺族や被災者へお見舞いの気持ちを示されていた。

パレードでは皇居宮殿をスタートし、二重橋前や国会正門前、赤坂見附などを経由。青山通りを経て、両陛下が住まう赤坂御所へと向かう。約4.6キロのコースを30分ほどかけて移動する予定だった。

「祝賀御列の儀」で天皇、皇后両陛下が乗車されるオープンカー。トヨタの「センチュリー」を改造。車体は全長5.34メートル、幅1.93メートル=7日、皇居内
天皇陛下が即位を内外に宣言される儀式「即位礼正殿の儀」や、同日夜の祝宴「饗宴の儀」は、22日に予定通り実施する。