京浜急行は9月6日、京急線内で5日発生したトラックとの衝突事故の影響で運休している京急川崎~横浜駅間の上下線について、「7日始発までの運転再開」を目指すと公式サイトで発表した。
この事故では、神奈川新町駅(横浜市神奈川区)付近の踏切で、トラックと京急の快特電車が衝突。前よりの複数車両が脱線し、トラックを運転していた男性が死亡。電車の運転士を含む34人が負傷した。
神奈川県警は6日、死亡した男性が勤務していた千葉県香取市の運送会社に対し、自動車運転死傷処罰法違反容疑で家宅捜索を開始。石井啓一国交相は、この運送会社に対して、特別監査を始めたことを明らかにした。
一方、時事通信などは京急への取材で「現場手前に設置されている信号に従って直ちに非常ブレーキをかけていれば、列車が踏切前で停止できた可能性があることがわかった」と報道。
京急は、ブレーキ操作が適切だったか、車両の走行データなども踏まえて確認する方針だという。
京急「ご迷惑をおかけして深くお詫び」
京急は6日、公式サイト上で「踏切事故により、ご迷惑をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます」とした上で、5日午後8時から復旧作業に取り組んでいることを説明。「9月7日始発までの運転再開を目指しております」と発表した。
なお、6日は京急川崎駅~横浜駅間の上下線で運休するが、その他の区間は通常の60%〜80%の本数とした上で運行する。詳細は以下の通り。
■京急川崎駅から上り方面(品川駅方面)
➞午前10:00頃から運転(通常の80%程度の運行本数)
(1)都営浅草線方面~羽田空港国内線ターミナル駅間
・快特(約10分間隔で運転)
(2)品川駅~京急川崎駅間
・快特,普通(約10分間隔で運転)
(3)京急川崎駅~羽田空港国内線ターミナル駅間
・エアポート急行(約10分間隔で運転)
※都営浅草線との直通運転は羽田空港系統の列車のみで、通常の半分程度の運行本数となる。
■横浜駅から下り方面(浦賀、三崎口駅方面)
➞午前10:00頃から運転(通常の60%程度の運行本数)
(1)横浜~堀ノ内駅間
・特急、普通(各約10分間隔で運転)
(2)堀ノ内~浦賀駅間
・普通(約10分間隔で運転)
(3)堀ノ内~三崎口駅間
・特急(約10分間隔で運転)
■逗子線 金沢八景~新逗子駅間
・普通(約10分間隔で折り返し運転)
■大師線
・通常どおり
なお京急では「状況により改札規制を実施」するとしている。そのため、「上大岡駅、金沢八景駅、汐入駅、京急久里浜駅よりJR横須賀線、横浜市営地下鉄線、金沢シ-サイドライン線等への振替輸送を積極的にご利用ください」と呼びかけている。