大相撲春場所は3月24日に千秋楽を迎え、横綱白鵬が3場所ぶり42度目の優勝を果たした。この日の取組で白鵬は横綱・鶴竜と対決。がっぷり四つに組んだ熱戦を制し、15度目の全勝優勝となった。
ただ、下手投げを放った際に右上腕部を負傷。取組後に苦悶の表情を浮かべた。
表彰式では優勝賜杯、内閣総理大臣杯を受け取る際、勝負審判の親方や呼び出しの補助を受けた。
優勝インタビューでは平成の次の時代への思いを問われると、「どうなるかわかりませんが、平成13年から入門し、平成に育てられた。様々な問題もありましたが、9年前に名古屋場所後に天皇陛下から手紙を頂いたのが、この平成の思い出」と感慨深く語った。
ただインタビュー中、ケガについて「ちょっと痛いです」とこぼす場面も。
近年はひざ、足のケガに悩まされた白鵬。今場所は、完全復活を印象づける全勝優勝であるだけに、ケガの状況が心配される。
インタビューの最後、白鵬は「平成最後なので、みなさんと三本で締めたい。大相撲発展の記念とご健康を祈念して…」と切り出し、音頭を取った。
平成の最後、横綱白鵬は異例の三本締めでファンと一つになった。