銀河高原ビール「ヴァイツェン」今秋で販売終了 「大変心苦しい判断」

    岩手県のビール製造販売会社「銀河高原ビール」は9月17日、ロングセラー商品「ヴァイツェン」シリーズの販売を今秋で終了すると公式ホームページで発表した。

    岩手県のビール製造販売会社「銀河高原ビール」は9月17日、「ヴァイツェン」シリーズの販売を今秋で終了すると公式サイトで発表した。すでに生産も終了しているという。

    同社は日本の地ビールの先駆的存在。「ヴァイツェン」はロングセラー商品だった。

    販売が終わるのは「ヴァイツェン」の缶(ヴァイツェン缶)とスターボトル瓶。物流・原材料のコスト増加が販売終了の理由だという。

    これまでもコストダウンなどを図ってきたが、「状況が好転することは少なく、生産継続が極めて困難な状況となりました」と説明している。

    銀河高原ビールの担当者はBuzzFeed Newsに対し、「創業以来20数年に渡りご愛顧いただいた商品なので、販売終了は大変心苦しく、またご迷惑をおかけして申し訳ない」と話した。

    取引先様への発送は9月末で終了し、店舗での販売も各店舗での在庫が無くなり次第終了になる。

    同社では「もしもお見かけした際はお手にとっていただき、銀河高原ビールの歴史に思いを馳せながらお飲みいただけますと幸いです」と消費者に呼びかけている。

    今後は「小麦のビール」「ペールエール」の販売を中心にしていくという。

    販売終了の告知文は以下の通り。


    銀河高原ビールをご愛飲の皆さまへ

    いつも銀河高原ビールをご愛飲くださいまして、有り難うございます。

    この度は、皆さまへ大変残念なお知らせがございます。

    誠に勝手ながら、銀河高原ビールでは2019年秋をもちまして「ヴァイツェン缶」「スターボトル瓶」を終売させていただくこととなりました。

    ご存知のとおり、銀河高原ビールは「ヴァイツェン缶」「スターボトル瓶」から事業をスタートいたしましたので、私どもとしましても大変思い入れの深い製品ではありますが、賞味期限の短いビールを冷蔵輸送にて全国にお届けするには多大なコストがかかることも事実としてございます。

    そうした状況下で、上昇する物流・原材料コストに対して、コストダウンによる内部吸収、販売価格の改定など、さまざまな打ち手により生産継続に努めてまいりました。

    一方で、状況が好転することは少なく、生産継続が極めて困難な状況となりました為、大変心苦しい判断ではございましたが、両製品の販売を終了とさせていただきます。

    ご愛飲いただいておりましたお客様におかれましては、大変なご迷惑をお掛けしますことを心からお詫び申し上げると共に、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

    お取引先様へのビールの発送は9月末をもって終了となりますが、店舗販売では在庫が無くなり次第、終了になるかと存じますので、もしもお見かけした際はお手にとっていただき、銀河高原ビールの歴史に思いを馳せながらお飲みいただけますと幸いです。

    ここまでお読みくださり、有り難うございました。

    今後も銀河高原ビールを何卒宜しくお願い申し上げます。

    株式会社銀河高原ビール 代表取締役 岡 秀憲