セブン、ローソン、ファミマが成人誌の販売中止へ 雑誌協会「基準が曖昧、危惧を覚える」

    2020年の東京五輪などを念頭においた措置だという。

    コンビニエンス大手のファミリーマートは1月22日、全国の店舗で「成人向け雑誌」の販売を2019年8月末日をもって中止すると発表した。

    成人向け雑誌の販売をめぐっては、1月21日にセブン-イレブン、ローソンも同様に8月末で販売を中止することを決めている。これでコンビニ大手3社が足並みをそろえたことになる。

    ファミリーマートを運営する「ユニー・ファミリーマートホールディングス」広報室によると、2018年4月から「直営店を含む国内約2000店で既に取り扱いを中止している」という。

    その上で、「女性やお子さまのお客様に、安心してお買い物をしていただける店舗づくりをさらに進める」「2020年のオリンピック・パラリンピック、2025年の大阪万博等の開催を控え訪日外国人の大幅に増加している」として、全店舗での成人向け雑誌の販売中止を決めたとしている。

    ファミリーマートの国内店舗数は1万6683店(2018年12月31日現在)。

    雑誌協会「選別方法が不明瞭、危惧を覚える」

    今年に入って、大手コンビニ3社が相次いで「成人向け雑誌」の販売中止を打ち出した。

    こうした動きについて、日本雑誌協会はBuzzFeed Newsの取材に対し、「『成人誌』の基準が曖昧で、選別方法が不明瞭であることに危惧を覚える。一部雑誌の取扱中止に関しては、慎重な判断を求めたい」とコメントした。