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「自民党に真正面からぶつかれるように」「大阪でできたことは全国でできる」維新・松井代表が最後に大阪で訴えたこと

松井代表は本拠地の大阪で参院選最後の演説に臨みました。大勢の聴衆の前で、税金や少子高齢化、消費拡大などについて力を込めて話しました。

7月10日に投開票日を迎える参議院選挙。各報道機関の情勢調査では、日本維新の会が比例区で、野党第一党の立憲民主党を上回る可能性が指摘されている。

維新代表の松井一郎・大阪市長は7月9日夜、大阪市中央区で参院選最後のマイクを握り、聴衆に「野党第一党にならなければいけない」と支持を求めた。

松井代表が身振り手振りで話すたびに、聴衆からは「期待してるぞ」「頼んだよ」と歓声が上がり、地元大阪での安定した支持を見せつけた。

「真正面からぶつかる」

松井代表は9日午後7時半過ぎ、白のワイシャツ姿で選挙カーの屋根に上がり、話し始めた。

「本来であれば、友人や家族と楽しい夕食の時間なのに、またまたこうして最終日に駅前に大勢集まっていただいて、ありがとうございます。お腹空いていると思うので、できるだけ短くやります」

8日に安倍晋三元首相が隣県奈良での事件で亡くなったばかりだ。しかし、選挙カー上の松井代表の左右に、警備の姿はなかった。

松井代表はこの日、自民党を真正面から問いただせる野党第一党になりたい、と聴衆に訴えた。

「我々は経験、実績があるから政府・自民党に届けていく。政府・自民党の意識を変えさせる。そのためには政治力がないと動かない」

「野党として、我々が提案して真正面からぶつかり、政策を実現するには、野党第一党にならないとその力は発揮できない」

「立憲の皆さんが慌てるくらいの力を与えていただいたら、長年続いてきた自民党の政治に、『税金の使い方おかしいよ』とメスを入れられる。次の衆院選もあるので、ここで負けるわけにはいかない」

「良いお肉を食べると胸やけする」

松井代表は「税金」や「少子高齢化」についてこう語った。

「あちこちいくとね、維新は『お金の話ばかりする』と言われるんです。我々が言っているお金の話は、全部皆さんの懐から出た税金の使い方の話だ」

「納税者が納得できるように税金の使い方を改めるのは当たり前じゃないですか」

「我々の歳になってくると、良いお肉を食べると胸やけするんです。だから今、すき焼きは鶏で、しゃぶしゃぶは豚肉。だから、消費拡大のためには、若い世代を増やしていくことがスタートなんです」

安倍元首相については

この消費拡大について、安倍元首相に少しだけ触れる場面もあった。

「亡くなられた安倍元首相と話していたが、海外の、特にアジアの人たちは非常に平均年齢が若い。日本のサービスに対して憧れがあるし、求めている。そういう人たちに旅行に来てもらい、お金を使ってもらう」

「コロナ前は1000万人が大阪に来てたんです。消費を拡大していく、GDPを拡大するには、個人消費を増やしていくということなんです」

そして、最後はこう呼びかけた。

「大阪でできたことは日本中で必ず実現できる。我々は覚悟を持ってやってきました。自民党と真正面から戦える力を与えてください。よろしくお願いします」