フォトショでモデルを「障害者」に。「VOGUE」のパラリンピック特集に批判

    「宣伝普及が目的だった」と弁明

    ファッション誌「VOGUE」ブラジル版は9月7日に開幕するパラリンピックの特集を掲載した。

    パラリンピックの宣伝が目的だったが、健常者のモデルをフォトショップで加工した写真が障害者軽視だとして批判の的となっている。

    問題視されている合成画像は、ブラジルのパラリンピック代表選手、ブルーナ・アレシャンドレさんと、ヘナト・レイチェさんの写真を元に作られた。

    アレシャンドレさんは右手、レイチェさんは右足に障害を抱えている。

    このアスリート2人と、健常者のモデル、クレオ・ピレスさんとパウロ・ビリエナさんの写真をフォトショップで合成し1枚の画像を作ったという。

    パラリンピックの魅力を伝えることが趣旨の特集だった。だが、インターネット上では、障害者を軽視しているとの批判が続出した。

    Essas fotos da Vogue são tipo "pô vamos representar aqui os deficientes só que não muito, né? Não precisa botar eles nas fotos!! Rsrs"

    "この写真には「障害者の姿はあまり見せたくない。写真に載せなくてもいいや(笑)」という考えが表れている."

    ow, vogue, faz um favorzinho e vai tomar no cu? https://t.co/zavd5k0Pg5

    "おい、ボーグ。頼むから、やめてくれ。ゴー・ファック・ユアセルフ!"

    ちなみに、合成画像の元となったブルーナ・アレシャンドレさんは卓球代表。

    ヘナト・レイチェさんはシッティングバレーボール代表だ。

    VOGUEブラジル版はBuzzFeed Brazilの問い合わせに対して、次のように回答した。

    「企画は、パラリンピック大使でもあるモデルのクレオ・ピレスさんとパウロ・ビリエナさんからの発案だった。

    VOGUEとGlobo Conde Nastは、パラリンピックの普及につながる企画と考え支援した。

    企画に賛同できないとの意見を真摯に受け止めるが、パラリンピックの大切さを再度強調したい。

    これからもパラリンピックへの支援を続ける」