米フロリダ州マイアミのカフェで3月6日(現地時間)、高齢の女性客が、店内にいたレズビアンのカップルにむかって、「レズビアンは悪だ」という趣旨の言葉を投げつけた。
それだけでなく、店内にいたアジア系の客にも差別発言していた。被害女性の1人がその様子を撮影し、高齢の女に批判が集まっている。
動画は、すでに口論が始まった場面から記録されている。
被害女性たちが、「私たちの何がいけないの?その発言、許されないですよ」と投げかける。
すると女は、こう発言した。
「レズビアンが大丈夫なわけないでしょ?子どもたちを触ってるでしょ。レイプしてるでしょ?」
「だって、あなたたちレズビアンは全員悪だもん」
それに対し、カップルも反論している。
「いいえ、あなたが悪ですよ。神様だってそんな話しかたをしてほしくないと思っていますよ」
女は「私が誰だか分かってる?誰のもとで働いてるか分かる?」と発言。
カップルが「あなたのことは誰も知りません」と返すと、女は「自分たちを恥じなさい」と再び差別的な発言をしている。
その後、店のマネージャーが現れ、女を別の場所に誘導した。
アジア系住民への差別発言も
事件が起きたのは、米フロリダ州・マイアミの中心街から5キロほど離れたカフェ。
動画には、店員たちが呆然とする様子も映っていた。
というのも、同日この動画が撮影される直前、レズビアンカップルに暴言を吐いた女が、店内にいたアジア系の別の客に向かって、人種差別をしていたこともわかっている。
被害女性の一人、ユーリーさんは別の動画で、当時の状況を語る。
「『アジア人が新型コロナウイルスを持ち込んだ。私たちを殺すために。あなたたちは悪。悪魔の生きものだ』と発言していました」
「それで、私のパートナーが止めに入って、一言申した。そこで録画を始めた」
「ご高齢のかたの必ずしも全員が、レズビアンに対する古い固定観念を持っているとは思っていないが…」
ユーリーさんとパートナーのスケルベクさんは、NBCの番組に出演。差別発言をうけて感じたことを明かす。
スケルベクさんは、「これまで今回のような発言を経験したことはなかったので、びっくりしました」とコメント。
一方、ユーリーさんはショックを受けたという。
「女性は何度も同じことを言っていました。『あなたたちは悪。レズビアンは子どもたちに害を及ぼし、レイプし、犯している』と」
「ご高齢のかたの必ずしも全員が、レズビアンに対する古い固定観念を持っていない、差別的な発言をしないとは分かっていましたが、今回の事件は少しショックでした」
SNSは炎上「この女を特定しろ」
カフェを運営する企業の広報担当者は、今回の事件をうけて、「許されない行為。このお客様に関しては今後一切のご利用をお断りします」とコメントしている。
SNSでは、「マジで意味わからない」「店内にいた人は『…』って感じだよね。絶対許されない」「この女、誰?」といった批判が多く上がった。