米テキサス州ヒューストンにあるホテルのプールで23日(現地時間)、8歳女児が給水口の配管に吸い込まれ、死亡した。
遺族はホテルと親会社の「ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス」を相手に、100万ドル(約1億5000万円)の損害賠償を求めて起訴を起こした。
警察の発表によると、女児はホテルに併設する、流れるプールで泳いでいたという。
母親がほんの一瞬目を離した隙に、女児は行方不明になった。
母親らは、ホテルの管理者にプールの監視カメラを確認するよう要求。しかし、警察の立ち合わなければならないとし、要求を却下した。約1時間の捜索後、母親は警察に通報し、捜索願を出している。
警察の到着後、水中を捜索すると、女児が直径約30〜40センチほどの吸水口に挟まっているのが発見された。
ABCニュースによれば、女児の遺体をプールから引き上げるのに約13時間を要したという。
ハリス郡法医学研究所による検死の結果、女児の死因は、溺死と機械的窒息死(=物体や物理的な力によって呼吸が妨げられた場合)であり、事故死と断定されたとAP通信が報じている。
事故があったプールは現在、閉鎖されている。
遺族の代理人らは27日、声明を発表。「女児の死は避けられたはずだ」と述べた上で、事故当時、プールの水の流れに問題があったと明かした。
ヒルトンの広報担当者は25日、米ワシントン・ポスト紙など複数メディアに対し、今回の事故についてコメントを公表した。
「ヒルトンは、ダブルツリーbyヒルトン・ヒューストン・ブルックホローで起きた女児の悲劇的な死に対し、ご家族と愛する方々に心から哀悼の意を表します」
「ヒルトンは、同ホテルの日々の運営を所有、管理、統制しておらず、同ホテルのスタッフや第三者の運営者を雇用しておりません」
「同ホテルは、この事件を調査する、すべての当局や捜査機関に全面的に協力していると理解しています」