「しらたきがすき焼きの肉を硬くする」はウソだった →「結構信じてた」「長きの冤罪…辛かったろうに」の声

    これで気兼ねなく、並べて煮られます……!

    涼しくなるこれからの季節に食べたくなる、すき焼き。「しらたきの近くに肉を置くとカタくなる」という説を信じている人も多いかもしませんが、実はこの説、日本こんにゃく協会によって否定されていたそうです。X(旧Twitter)上で話題になっていたので、同協会に聞きました。

    一般財団法人「日本こんにゃく協会」にうわさの真偽を尋ねると、「事実です」とのこと。実は2017年の調査で、判明したそうです。

    「『しらたき(糸こんにゃく)がすき焼きの肉を硬くする』は誤解だった」というタイトルで、すき焼きの肉の硬さに影響を及ぼさないことが確認されたとの調査結果を公表しています。

    調査結果

    同協会が食品環境検査協会に委託し、しらたきの有無で肉の硬さについて比較試験を実施。

    「しらたきが肉を硬くする」という説は、しらたきが水酸化カルシウムなどのアルカリ性の凝固剤で固められているため、肉を硬くすると考えられたと記載されています。

    ところが比較試験の結果、しらたきの有無や下処理ですき焼き鍋のpH(酸性・アルカリ性度合いの指標)にほとんど変化がなかったといいます。

    試験結果

    すき焼き肉の硬さの要因について報告書は、加熱時間と肉の霜降り度合いが大きい、とある種、当然の結論を下しています。

    報告書は一方で、市販のしらたきには凝固剤溶液と一緒に袋詰めされているものがあるので、水洗いして使用することを勧めています。

    こんにゃく協会の強い思い

    日本こんにゃく協会の「しらたきの汚名を晴らす」という執念が報告書の随所から確認できました。

    同協会は報告書で、すき焼きに入れるしらたきについて「味がしみやすく歯触りが良い」「カロリー摂取過剰を抑える上でもなくてはならない」と位置づけているようです。

    比較試験はしらたきの「風評を払拭(ふっしょく)するため」だったとのこと。風評によってくずきりやはるさめを使用するケースがあるとし、「これではカロリー摂取の抑制にはなりません」とまで記述しています。

    調査結果を公表することで「本来のすき焼きの美味しさを味わっていただく方が増えることを期待します」と思いがあふれていました。

    ネットの反応は……?

    こんにゃく協会の調査結果は5年以上前に発表されていますが、知らなかったという人も続出しました。

    「えー❗️ 結構信じてたのに」

    「長きの冤罪…辛かったろうに」

    「え!信じていいの!?なんとなく守ってた」

    「知らなかった~ 今までごめんよ白滝。君は悪くなかったんだね。ずっと肉と引き離していたよ」