JR新宿駅の構内に【枕営業】と書かれた広告が登場しました。芸能事務所の性加害が問題になる中、何でこんな言葉を人目に付くところに……。

この広告を出したの睡眠グッズの通販サイト「Nelture(ネルチャー)」を運営する「アメイズプラス」。枕など快眠商品をつくり、通販サイトで販売している会社とのことです。
広告には「【枕営業】という言葉を永眠させたい」と大きく書かれた1枚と、説明が書かれた1枚がセットで掲載されていました。
2枚目のタイトルは「【枕営業】という言葉がなくなりますように」とあります。
続けて書かれた、小さい字をよく読んでみると、
「【枕詞】や【枕木】など、枕を入れた言葉はいろいろありますが、【枕営業】は、枕メーカーの私たちにとって無視できない言葉です」
「その言葉を耳にすると『いや、私たちも枕の営業しているんだけど』と複雑な気持ちになります」
とつづられていました。
そして、「【枕営業】という言葉を見かけたとき『枕メーカーの人がどう思うか?』想いをめぐらせていただけたら、うれしいです」とのメッセージで締めくくられています。

会社に狙いを聞きました
この広告を出したNeltureに話を聞きました。
――なぜ今、「枕営業」という言葉にフォーカスしようと思ったのですか?
広告企画の原案は、今年4月12日に出ました。「枕営業」という言葉を見たり聞いたりするたびに、複雑な気持ち、嫌な思いをしていたからです。
日本の様々な業界でたびたび話題になっているので、もっと早い時期に実施していてもおかしくなかったと思います。
――言葉自体は、不穏なものですよね。
枕営業という言葉を見るのが嫌だと思う方もいると思いますが、読んでいただけたら理解していただけると信じております。また、枕に関わる仕事をしている方たちの代弁者になれたらなと思って広告を出すことにしました。
――「枕営業」という言葉を前に出すことについて、反対や懸念の声はあがったりしませんでしたか?
広告を出すときは媒体社が広告表現の考査をするのですが、「枕営業」という言葉を使うのはNGという媒体社さんもいくつかありました。
JRさんは、今回の広告の内容の文脈からは「枕営業」を猥褻(わいせつ)性のある性表現などで用いているわけではないので、許容していただけたようです。
――広告の掲載はいつまでですか?
9月17日(日)までです。
同社では今回の広告のデザインや「職業、枕。」と書かれたポケットティッシュも新宿駅で配布しています。
ネット上の反応は……?
目を引く文言の広告に、ネット上では
「枕営業という広告があってビビった」
「駅で見かけてハッとして読んで納得」
「タイミングすごい」
「新宿駅でおもしろい広告見つけた」
などの声が集まっています。